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PayPayなどで不正利用に遭わないために…クレカ履歴を手軽に確認する方法

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第31回~

 クレジットカードの履歴を毎月細かくチェックしているだろうか? 家計を管理している主婦であれば、きっちり確認するかもしれないが、毎日忙しく働いている会社員だとそうはいかないかもしれない。しかし、知らないうちに、身に覚えのないお金が引き落とされている可能性があるのだ。

身に覚えがない請求はPayPayだけじゃない!

 例えば、年末盛り上がった「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」では、「PayPay」を使ったことがない人が不正利用の被害に遭うという事件が起きた。

「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」

 この被害はPayPayが全額補償するのだが、その通知ページには「カード会社の会員サイト等でご利用明細をご確認いただき、身に覚えのないPayPayでのクレジットカード利用があった場合は速やかにカード会社にご連絡いただけますようお願いいたします」とある。つまり、ユーザーが確認し、不正利用を確認しなければならないのだ。

PayPayユーザーでなくても、自分で不正利用の有無を確認する必要がある

 筆者も仕事柄いろいろなカードを使っており、恥ずかしながらあまりチェックしないタイプ。そのおかげで、何度かお金をドブに捨てたことがある。以前、引っ越しするためネット回線の事業者に電話して解約を伝え、書類が届いたので返送したが、その後2年に渡って利用料金が引き落とされていた。先方は書類が返送されていなかったという理由で、ずっと利用料金を引き落としていたのだ。戦ったのだが結局泣き寝入りすることになった。  このほかにも、イギリスのIT企業から50ドルずつ半年ほど引き落とされていたこともあった。こちらは直近3か月だけはクレジットカード会社が保障してくれたが、それ以前の支払いは泣き寝入りとなった。  どちらも毎月確認していれば、ほぼ被害は発生しなかったので反省しきり。ただ、昔は毎月送付されてきた紙の請求書がなくなり、ウェブでの確認になったことがサボりの理由だ。複数のカード会社のサイトにログインし、すべて異なるUIで履歴を確認するのが面倒なのだ。しかし、PayPayの事例のように、本当に交通事故のような不正利用事件も発生していることから、今後は自衛のためにクレカ履歴の確認は絶対に行わなければならない。
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クレカ履歴を一括確認するには?
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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