仕事

元組長の妻が語る「授業参観の格好でヤクザの器がわかる」

参観日、学校行事に参加するときは…

小学校入学 さて、極妻はヤクザ社会の中でも、一般の人々と向き合うことが多い仕事である。立場上、いろいろと切実な問題が発生しそうだ。 「そうねえ、子どもがいる極妻だと、堅気(一般人)との付き合い方に悩んじゃう人が多いわね。周りの子どもたちも思春期くらいになってくると『ヤクザの家族だ』って理解するじゃん。  だからワタシの場合、参観日とか学校行事に参加する時は、できるだけ地味な格好して、意見も言わずにお金ないふりしてたわよ。逆に勘違いしてる極妻は派手な格好して、子分連れ回しながら偉そうにしてた。もうそれだけで、男(親分)の器量がバレバレ」  A子さん曰く、“にわか極妻”ほど、派手で偉そうだったとか。 「能ある鷹は爪を隠す」極妻歴30年のベテランは、夫のためなら懲役も覚悟していた。その一方で堅気を立て、一般社会では極力目立たないスマートな極妻に徹していたようだ。

逮捕された元夫に惚れたヤクザが取った行為

 お酒が入って上機嫌になったA子さん。最後に、こんなエピソードを語ってくれた。 「10年くらい前。ヤクザじゃないんだけど、ウチの元夫に男惚れしてた奴がいたの。ある事件で元夫が逮捕されて、拘置所に収監されたんだけど、ヤクザの親分だからワタシたち家族にも接見の許可が下りない。そしたら、その彼がね『弁護士になりすませば入れるでしょ!? 自分に任せてください』って言ってくれたの」  なんとも男らしい(?)申し出を、A子さんは「彼の俠気を感じたから、断らずにお願いした」と語る。 「そしたら本当に入れちゃったのよ(笑)。ことづてとはいえ、久しぶりに親分とコミュニケーションが取れたもんだから、ウチの若い衆もすごく喜んでたわ」
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あれから拘置所のチェックは厳しくなった
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