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“ダウンでモコモコ”オジさんはダサい…中年男が冬のコート選びで気をつけること

かつてヘミングウェイが『老人と海』で描いたように、現代の中年男性はファッションの大海でセンスという敵と戦っている。果たしてそこに正解はあるのか?

ダウンジャケット、モコモコに着膨れしてない?

ダウンジャケット

サイズ感や光沢感が肝のダウンジャケット。このような形なら平日のビジネスでも問題なく着られる

 審美性より防寒性を優先するほど、全身のコーディネートのバランスが崩れてイタい男になりやすいコートスタイル。特に、厄介なのが高い保温性から中年男性に人気のダウンジャケット。ファッションバイヤー・MB氏は語る。 「上半身にボリュームのあるダウンジャケットは、全身のバランスを無視すると“雪だるま”や“登山おじさん”に早変わり。ナチュラルショルダーでウエストが絞られているものに、細身のパンツを合わせましょう」  光沢感が強いシャイニーダウンも危険だ。 「オラオラ感の強いギャル男みたいな雰囲気になり、うさんくささ倍増です」(ファッションディレクターの藤巻英治氏)  現役アパレル店員でお笑い芸人・きみどり古田敬一氏は「Monclerに代表される高級だけど光沢感が強いダウンに、スエットパンツと白スニーカーだと、深夜にコンビニへ行く寝巻きと大して変わらないリスクが高い。クラシックなものにスラックスと白スニーカーを取り入れ、少しフォーマルに寄せるだけでおしゃれな着こなしに」と提案する。  また、「ダッフルコートはかわいすぎ。体形がものをいうチェスターコートは休日ファッションにはキメすぎ」と藤巻氏。 「低身長、小太りの中年男性にとってコートはまさに死に手。トレンチコートは名探偵コナンの目暮警部にしかならない。まずは、ステンカラーコートなどデザイン性のないシンプルなものを選びましょう」(古田氏) スタイリング/藤井エヴィ(エムズアップ) 衣装協力/ダウン、セーター、マフラー、パンツ(ORIHIKA池袋東口店) ― 大激論[中年と服] ―
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