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アメリカがずっと日本を守ってくれる、と思う人達の幼稚さ

小笠原理恵「自衛隊ができない50のこと 58」

護衛艦「かが」でトランプ大統領は感謝を述べた


 5月28日、令和時代の最初の国賓として米国のトランプ大統領が招かれました。天皇・皇后両陛下と会見され、安倍総理と会談を持った後、最終日の訪問先は海上自衛隊の護衛艦「かが」でした。トランプ大統領と安倍総理はともに「米軍、自衛隊」の最高指揮官として日米(自衛隊と米軍)500人の前で訓示をしました。  これは同時にトランプ大統領が海上自衛官を前に訓示をすることでもあり、安倍総理が米軍を前に訓示をすることでもあります。日米の最高指揮官が互いの強固な同盟関係を確認する強い意思がそこに現れています。同盟軍(自衛隊と米軍)への2人の最高指揮官の同時訓示は強い内外へのアピールになったはずです。  安倍総理も「日米両国の首脳がそろって、自衛隊、米軍を激励するのは、史上初めてのことであります。日米同盟は、私とトランプ大統領の下で、これまでになく強固なものとなった。この『かが』の艦上に、我々が、並んで立っていることが、その証であります。」と訓示で言っていました。  護衛艦かがの訪問では、「F-35Aの戦闘機を105機購入」と安倍総理が発表した件や「護衛艦『かが』の空母へのアップグレードとそれに伴うF-35Bの42機の搭載機配備」の購入計画が大きく報じられています。トランプ大統領の「F35など兵器売り込み」という表現の報道がほとんどでした。しかし、そのすぐ後のトランプ大統領の言葉はあまり注目されていません。  トランプ大統領は「護衛艦かがのアップグレードと戦闘機配備に伴い日米両国がこの地域の様々な複雑な脅威から防衛することを助けます。これは日本の防衛能力の向上のみならず、米国の安全保障も助けるものです。(同時通訳より)」と続けています。さらに、大統領は海上自衛官も含めた全兵士に対して、「全てのアメリカ国民を代表して、我々の国民を守るためにしているすべてのことを感謝します(同時通訳より)」とお礼を言いました。米軍兵士のみならず、海上自衛官もいる場での言葉だったことが最重要ポイントです。  日米双方が自国を守る能力を高めなければ、このアジア太平洋地域の平和を維持することはできません。米軍だけでは軍拡を続ける中国や核兵器をもつ北朝鮮など様々な脅威に対処することはできません。これまでの秩序が壊される危険を感じるほど、アジア太平洋地域での米中の軍事バランスは均衡してきました。日本の防衛能力の向上はアジア太平洋のみならず、米国の防衛力向上だという認識が大統領の訓示の最後にありました。  ここには日本も応分の軍事力を持つことを期待するという意思を感じます。

同盟国をアメリカは見捨てることがある

 日米同盟、日米安保は日本の防衛力を考える最も重要な条約です。

 昭和26年の平和条約で独立を取り戻した日本は、同時に日米同盟、日米安保条約を米国と締結しました。旧日本軍は戦後、徹底的に解体され、日本には警察予備隊程度の自衛力しかなく、米軍に頼るしかありませんでした。日米安保条約はその後、昭和35年に新日米安保条約(いわゆる60年安保)に改定されます。この新日米安保体制が現在も続き、日本の防衛力を支えています。  私たちは日本が武力攻撃されれば、米軍が自衛隊とともに必ず戦ってくれると思い込んでいます。昨年、マティス元国防長官は「尖閣諸島の問題は米国の対日防衛義務の適用対象だ」と言っていました。そのような言葉を過信してはいけません。米国が日本を守るためにいつでも自国民の命をささげて戦うと思いますか?
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国同士の約束に「絶対」はない
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