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アイドルのセカンドキャリアは難しい!? 元SDN48のライターが語る“元アイドル”の呪縛

アイドルを辞めても続けても、みんな生き方に悩んでいる

大木亜希子さん3

著書では、保育士やアパレル、バーテンダーなど、AKB48グループを卒業した8名について、それぞれの“第二の人生”を大木さん自らが取材しまとめあげた

――本に登場する元アイドルのみなさんのように、若くしてアイドルに見切りをつけてセカンドキャリアを歩み始める人たちがいる一方で、「いつまでもしがみついている」と揶揄されながらも活動を続ける方たちもいます。その違いってどこにあると思いますか? 大木:しがみついてもいいと思います。私もライターになるまで、芸能界にすがりついていました。早いうちにセカンドキャリアを見つけても、成功が約束されているわけじゃないし、挫折してまた別の道に進まなければいけないことだってあります。逆に、経営者や女優として大成するためのステップアップとして、戦略的にアイドルを名乗る人がいたっていいと思うし、そういう人が30代や40代になって花開くかもしれない。 「生きやすい」が前提の人生なんてどこにもないので、みんな生き方に悩んでいることに変わりはないと思うんですよね。それなのに、いつまでも「あの人は今」みたいに追いかけられるのは、やっぱり“十字架”だと私は思います。  そのせいでいじけたり、もがいたりしている女性たちが、私の書くものを見て「こういう生き方もいいじゃん」と思ってもらえたら、ようやく私も成仏するのかな。 (取材・文/谷口伸仁 撮影/林紘輝) 【大木亜希子】 ’89年、千葉県生まれ。’05年にドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。’10年にSDN48のメンバーとして活動を開始。’12年に解散後は地下アイドルを経て、’15年にNEWSY(しらべぇ編集部)に入社。’18年に独立し、現在は数多くのWEBメディアでコラムニストとして連載を持つ。祥伝社のウェブマガジン「コフレ」にて、50代の一般男性・ササポンとの奇妙な同居生活を綴った「30歳未婚女子、赤の他人のおっさんと暮らす」を連載中。
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アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア

大木亜希子/著 宝島社 1512円

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