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「口が臭い人とは仕事をしない!」ホリエモンの歯磨きは?

 11月8日の“いい歯の日”に向け、日本歯科医師会が「歯の健康シンポジウム 2019 秋」を開催したのだが、記者が注目したのはそのゲスト。シンポジウムでは、特別ゲストとしてホリエモンこと堀江貴文氏が登壇したのだ。

ホリエモン節炸裂!

「なぜ、歯とホリエモンが?」と思う人もいるだろうが、近年の堀江氏は、医師やクリエイターらと一緒に、一般社団法人「予防医療普及協会」を設立。ITを駆使して、一般人向けに予防医療の普及活動をしているのだ。

80歳までに20本の自前の歯を目指しているが…

 シンポジウムでは、まず日本歯科医師会常務理事の小山茂幸氏が、日本の歯科医療の現状について講演。日本では、80歳までに20本の自前の歯を残そうという「8020運動」を推進し、一定の成果を収めているものの、平均20本以上の歯を保有する平均年齢は約69歳までで、80歳時の平均本数はまだ15本程度といった説明がなされた。

歯周病が進行すると……

 歯が悪くなると食べ物を食べられなくなる。食べられなくなると、どんどん衰えていく……。そのためには丈夫な歯が必要なのだが、多くの場合、歯周病になってしまい、そのせいで歯が減っていくだけでなく、病状が進行すると毒素が血管に入り、肥満や糖尿病、心疾患などのリスクが高まるそうだ。

日本歯科医師会常務理事の小山茂幸氏

 また、歯がない状態だと認知症発生リスクが上がり、要介護になりやすいなど、歯を含めた口腔内の健康維持は、健康寿命を延ばすためには欠かせないことがわかった。  その後、堀江氏が登壇。司会者が段取り通りトークセッションを進めようとしたのだが……。

ホリエモンが実践している歯磨きは?

「口が臭いのに放置している人は、相当意識が低い! 僕は口が臭い人とは仕事をしない! そんな意識が低い人の行動変容を起こすには保険制度改革しかない!」  出だしからホリエモン節が炸裂し、メディアは爆笑。しかし、関係者からはザワザワした気配が……。これは狙い通りのトークセッションにならないのではないか? 記者はそう思ったのだが、小山氏も負けてはいない。

口が臭い人とは仕事をしない!

「虫歯は痛くなるから歯医者に行く。だから治る。でも歯周病はサイレントキラー。気づいたときには遅い。だから歯は歯医者に管理してもらうべきだ」とまくし立てる堀江氏に対して、小山氏は「堀江さんのおっしゃる通り、プロフェッショナルケアとホームケアが大事なんです。3か月に1回は歯医者で正しい予防歯科を受け、自宅では正しい歯磨きを実践する。これが大事なんですよね」と、堀江氏のコメントを受けて、トークセッションを本来のテーマであるビジネスパーソンの歯と口の健康に関する内容に話を戻す。「芸能人は歯が命」だが「ビジネスパーソンは口臭が命取り」というわけだ。  では、口が臭い人とは仕事をしない堀江氏は、どんな歯磨きを実践しているのか? 「デンタルフロスや歯間ブラシも使っていますが、短くてもいいから、朝起きてと寝る前に毎日続けることが大事だと思っています。パナソニックの電動ハブラシ「ドルツ」の最新モデルなんかは、使ってみると普段よりも短い時間でしっかり歯磨きができたので、忙しい人の時短として優秀な歯ブラシだと思いましたね。でも、どんなに優秀な歯ブラシでもそれだけではダメ! 歯医者での定期健診は必要! ドルツもCMの最後でいいから、『最低でも半年に一度は歯科検診にいきましょう』という告知も入れてほしいですね」

歯の健康に対するアツいトークセッションが繰り広げられた

 時短歯磨きを毎日続け、その結果を定期的に歯医者でチェックしてもらう。そうすれば、口が臭い人と周囲に思われるリスクはなくなる、もしくは軽減できるのかもしれない。

歯科衛生士が推奨するイマドキの歯磨き法は?

 イベントでは、最後に歯科衛生士による歯磨き指導が行われ、電動歯ブラシの持ち方や、効果的な使い方を教わった。

歯科衛生士は、電動歯ブラシをペンを握るように持ってヨコ磨きで磨くことを推奨していた

 電動ブラシは磨き方が特徴的で、「ペンを握る」ように持つのがオススメだという。この握り方だと、細かな部分もしっかり磨けるそうだ。  また、無意識に行っていることが多い歯磨きだが、昨今はタテ磨きではなくヨコ磨きを推奨。ブラシを歯の1本1本に当てるように動かすのがポイントで、歯の表面を磨くときは歯に垂直に、歯と歯茎の間を磨く場合は45度の角度でブラシを当てるといいそうだ。

会場には、最新の電動歯ブラシ、パナソニックのドルツ「EW-DP53」などが展示されていた

 日本歯科医師会がホリエモンを呼ぶという一見チャレンジングなイベントは、段取り通りうまくいったかどうかはわからないが、80歳までに歯を20本残す努力をすべき理由、ホリエモンは口が臭い人とは仕事をしないこと(ホリエモン以外でもイヤだが)、歯医者に定期的に行って歯も含めた口腔環境を見てもらうべきであること、歯科医師が推奨する歯磨きはヨコ磨きであることは強く印象づけられた。 <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/山田耕司>
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