誰もビートルズを知らない世界。映画『イエスタデイ』に号泣/鴻上尚史
誰もビートルズを知らない世界
だんだんと知られるようになって来たジャックに、ある日「エド・シーランだけど、僕のライブの前座に出てくれない?」という電話がかかってきます。 ジャックは、いたずらだと思って相手にしません。と、ジャックの家のドアがノックされます。開けると、玄関には、本物のエド・シーランが立っているのです! ご本人、登場です。 この瞬間から、この映画はビートルズファンのノスタルジーではなく、現在とつながる「まさに今の映画」になるのです。 そこから、さまざまなことが起こっていくのですが、ひとつ、絶対に書きませんが、ビートルズを知る世代には号泣してしまうシーンがあります。 映画館では、僕の隣に座っていた中年のおじさんが、しゃくりあげるように泣いていました。僕も、涙が止まりませんでした。映画で、ここまで泣いたのは久しぶりでした。 僕は、ビートルズマニアではなく、なんとなく好き、という程度です。それでも感動し、泣きました。 同じく、ビートルズで好きな曲が数曲ある、という人にお勧めの映画です。
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