第2の米津玄師!? ネット発ミュージシャン「まふまふ」って何者?
インターネットへの作品発表からミュージシャンとしてのキャリアをスタートとさせ、『Lemon』の大ブレイクによって一躍その名を世間に広めた米津玄師。音楽シーンを席巻し続けている米津と同じ“インターネット発のアーティスト”として、にわかに注目を集め始めている「まふまふ」をご存知だろうか?
2010年、既存曲に自分の歌声を載せる「歌い手」として活動を開始したまふまふは、その後に公開したオリジナル曲でブレイク。以降も活躍を続け、日経トレンディの発表した「2020年ヒット予測ランキング」で第6位にランクイン、今年の3月25日に東京ドームでの単独公演を開催するまでの存在となった。
ニコニコ動画で音楽活動を開始したまふまふ。若者を中心に人気を博し、現在はTwitterのフォロワー数が165万人、YouTubeのチャンネル登録者数が220万人を超えるなど、数多くのファンを獲得している。
まふまふの特徴は、何といってもその多才さだ。“何でも屋”を自称していることからも分かる通り、歌唱だけではなく作詞や作曲、編曲、楽器演奏、エンジニアリングと言われる音声編集までたった一人で手掛けているという。
2019年10月にリリースしたアルバム『神楽色アーティファクト』では、収録されている20曲の作詞・作曲・編曲のほとんどを一人で行っている。また、工藤静香や風男塾など、他のアーティストに作詞や作曲を行った楽曲を提供し、その才能を発揮することも少なくない。
人間離れした音域の歌声と、世の中への悲観的な思いを綴った歌詞。まふまふの楽曲が人気を得る理由は、ここにあるのだろう。
男性でありながら、かなりのハイトーンボイスの持ち主であるまふまふは、ボーカロイド並みに広い音域で歌唱を行う。そして、まふまふが作詞した楽曲、特に2017年10月発売のアルバム『明日色ワールドエンド』までの歌詞のなかでは、世界に対する諦観、生きることの痛みなどが描かれてきた。
ある種ネガティブとも言える独特の世界観を持つ歌詞や、自分の声に合わせてアレンジを施した既存曲を、自身の高音を活かしたパフォーマンスで歌い上げる歌唱法は、まふまふオリジナルの魅力だといえるだろう。
子どもの頃から音楽を聴くことが好きだったというまふまふは、J-POPのみならずクラシックなどのジャンルにも親しんできたとのこと。自然と自己流で作曲をするようにもなったそうで、親族の携帯電話を使ってオリジナルの着メロを作ったこともあるのだとか。
そこで今回は、来るべきブームに備えて、まふまふの魅力やこれまでの活動の軌跡を紹介していこう。まふまふ 東京ドーム ワンマンライブ
— まふまふ@3/25東京ドームワンマン (@uni_mafumafu) September 12, 2019
ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2020@東京ドーム~
開催決定。
みんな本当にありがとう。
日程:2020年3月25日(水)
会場:東京ドーム
アルバム情報→https://t.co/QCOMSH6phw
ライブ情報→https://t.co/qFdGaU3gqz pic.twitter.com/wF1oigprov
歌だけでなく作詞・作曲なども手掛けるマルチクリエイター
心の暗部に訴えかける歌詞と高音域を活かした歌声で人気に
早くから着メロを作曲!? 音楽を愛したまふまふのルーツ
人生の転機に、音楽に救われた経験もあるというまふまふ。コミュニケーションをとることが苦手だと語る彼は、自分の意思を伝達する手段として、音楽を選んだそうだ。気乗りせず始めたピアノで音楽の基礎を知り、いじめを受けていたらロックバンドの曲に救われて、見返すつもりの進学先で詞の書き方を学び、たまたま免除された学費で音楽ソフトを買い、動画を上げれば散々叩かれ、初めて出したCDで貧乏なひとり暮らしを始め、ボクは6月西武ドームでワンマンをする。
— まふまふ@3/25東京ドームワンマン (@uni_mafumafu) April 22, 2019
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