更新日:2020年06月06日 01:01
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「旦那の40代の連れ子に無視されます」女性43歳の悩み

 第1の解決策は、この「日本的自由」の原則に従って、あなたが娘さんと折り合いをつけることです。その過程でかなり不愉快な思いもしますが、あなたが大幅な譲歩をすれば、どこかで妥協が成立します。そうすれば、その後は比較的円滑に事態は進行します。もっともあなたは心の底で「損な役回りをした」という想いを一生抱き続け得ることになるでしょう。  第2の解決策は、個人の自立と自由を基本に考えることです。娘さんも息子さんもすでに自立して自分の家庭を持っているわけですから、あなたの家族ではなく、単なる知人と考えるようにします。娘さんが家に寄りつこうとしないならば、放っておけばいいです。義理のお母さんと娘さんの関係も当事者間に委せておけばいいです。  接触して摩擦が起きるような人の場合、極力、接触を減らすというのも解決策になります。実際、私はそのようにして人間関係を整理しています。この場合、重要になるのがあなたの配偶者の対応です。  配偶者にとっては実の娘なので、あなたとは別の感情を持っている可能性があります。配偶者が、娘に家にもっと来てほしいと望んでいるならば、あなたと娘の関係の調整については配偶者にしてもらうといいと思います。  私は、第2の解決策をとったほうがいいと思います。実家との関係を娘さんに負担と思わせないという選択をしたほうがお互いのためになると思います。この選択をした場合、重要なのは、将来、あなたもしくは配偶者に介護が必要になった場合、一切、娘さんに頼らないで済む態勢を今から準備しておくことです。  介護保険制度や老人ホームについてよく調べて、あなたと配偶者の一生は、2人で解決できるような仕組みをつくっておくことです。日本の福祉制度は、比較的充実しているので、今から準備をすれば子供に頼らずに老後を過ごすことは可能です。 ★今週の教訓……個人の自立と自由を基本に考えること
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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