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来年のダービーに向けて始まるJRA新馬戦。狙うべき2歳馬のポイントを達人が解説

忘れちゃいけない九州産今年の注目馬

「九州産の秘密兵器」とトレセンで話題になっているのが、ヨカヨカ(父スクワートルスクワート、母ハニーダンサー、牝)だ。5月28日の坂路では52.7-39.2-25.1-12.0をマーク。現場で調教を見ていた競馬ブックの彗眼敏腕の丹羽崇彰トラックマンも、思わず『いい九州産馬みっけ。ひまわり賞出てきたら確勝級!多分』とSNSで投稿したほど。
 1つ上の姉ローランダーも、九州産馬ながら、1勝クラスで勝ち負けをしている実力馬。父スクワートルスクワートも、シャウトラインやジェイケイセラヴィといったスプリンターを輩出しており、1200m戦に出走してきたら迷わず狙いたい。

栗東の一番入厩馬は少数精鋭高額馬

 栗東の2歳馬で最初に入厩したのが、中内田充正厩舎のマテンロウベントス(父Camelot、母High Fidelity、牡)と、ヒノシタカイザン(父Galileo、母Prudente、牡)。中内田厩舎は2歳馬の情報が出にくいが、ダノンプレミアムやダノンファンタジー、ヴェロックス、今年のクラシックもクラヴァシュドールとリアアメリアが活躍し、目を離せない厩舎だ。  じっくりと調整は進められているようだが、2頭ともすでにゲート試験を合格し、ここまで順調にきているそうだ。特にヒノシタカイザンは、海外のセリで約1億8000万で購入してきた高額馬。オーナーの株式会社山紫水明名義の馬のほとんどは同厩舎に預託され、前述のクラヴァシュドールをはじめ、スマハマやパクスアメリカーナと少数精鋭で結果を出している名コンビだ。

POGでもオススメその他の気になる2歳馬たち

 ここまで書いてみて気づいたが、ディープインパクト産駒を一頭も挙げないという、前代未聞の2歳馬記事になってしまった。馬券と同じで、2歳馬も穴党ぽくしぶいところを列挙してみた。他にも挙げるなら、以下の馬たちにも注目している。 トレデマンド(父ディープインパクト、母コンドコマンド、牝) レッドベルオーブ(父ディープインパクト、母レッドファンタジア、牡) レガトゥス(父モーリス、母アドマイヤセプター、牡) サトノレイナス(父ディープインパクト、母バラダセール、牝) バッソプロフォンド(父ディープインパクト、母レディオブオペラ、牡) ドナウエレン(父モーリス、母ドナウブルー、牝) グランデフィオーレ(父ドゥラメンテ、母グランデアモーレ、牝) ダノンザキッド(父ジャスタウェイ、母エピックラヴ、牡)  POGを始め、2歳戦で上記の馬たちを見つけたら、ぜひご注目いただきたい。 参考文献:「POGの王道」双葉社
元「競馬エイト」トラックマン(栗東担当)。学生時代には中央、地方を全場渡り歩き、フランス、香港、ドバイまで駆け回っていた、根っからの現地観戦好き。『競馬伝道師』として週刊大衆やモンドTV「競馬バトルロイヤル」などでも活躍している。
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