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無観客競馬予想で重視すべき競馬新聞「調教欄」を読み解く4つのポイント

 競馬予想で重要なファクターになっているのが「調教」。競馬新聞などでも大きく取り上げられる項目ではあるが、『調教の見方がわからない……』というファンの方も多いはずだ。実際に私もトラックマンとして調教の現場に立つまではほとんど調教欄を活用していなかった。しかし現在は調教欄も駆使することで、馬券の成績も向上し、なくてはならないものになった。そこで今回は調教欄を見るときに注意したいポイントを4つ紹介する。
鈴木ショータ

鈴木ショータ

全体時計に惑わされてはいけない

「全体時計」とは調教が行われた全体のタイムのことを指す。『4F49.8秒で状態万全!』、『6F78.0秒の好時計マーク!』などのような見出しにもよくなっているものだ。この全体タイムが速ければ速いほど注目されやすいが、より精度を上げるためには、ラスト2F、そして1Fのタイムを見るべきだ。  例えば坂路の場合は1Fずつタイムが計測されているが、ラスト2Fが12.0秒→13.0秒というタイムの馬は最後にバテていることが推測できるし、逆に13.0秒→12.0秒と加速している馬はまだ余力があることがわかる。全体時計を速く出すだけなら、最後にバテることを覚悟の上、前半から飛ばして走ればいいのだが、そういう馬が非常に多いのが現状で、逆に加速している馬は少ない。  よって、最後加速している馬を見つけたら重宝した方がいい。トレセンで毎日1000頭近くの調教を見てきたが、調教の全体時計はすごく速いが、レースで結果が出なかった馬は山ほどいた。極論を言えば、調教でどんなに速いタイムで走っても、レースに換算すればタイムオーバーレベルのもので、数字自体を鵜呑みにすることはできない。だからこそ、調教タイムの本質を理解し、「バテバテで出したタイム」なのか「余力を持って出せたタイム」なのか、を理解して全体時計の数字だけに惑わされないように心掛けてほしい。  ただ『こんなラップを細かく見るのはめんどくさい……』という方もいるだろう。より簡易的に見るなら、4F52.0秒→1F13.0秒よりも4F52.0秒→1F12.0秒、と全体時計は全く同じでも、1Fの時計が速い方が価値が高い、と覚えておくといいだろう。

手応えでも余力をチェック!

 上記のようにラップを分析する以外にも、「手応え」で余力を判断することもできる。競馬新聞社によって多少の差はあるが、大まかな手応えの説明を簡単に紹介する。 馬なり…追わずに楽な走り G仕掛け…ゴール前に少し促す程度 G前追う…ゴール前だけ目一杯に追われる 強め…全体的にやや追われている状態 一杯に追う…実戦さながらに全力疾走 叩き一杯…一杯に追われて最後はバテてしまった感じ  馬にどれだけ余裕があってそのタイムを出せたのかが重要。個人的な見解としては、どの馬も全力疾走(一杯に追う)すればある程度速い時計が出せると感じている。だからこそタイムの速い遅いだけに注目するのではなく、いかに“楽に”速いタイムを出せていたかに価値があると思う。栗東の坂路では1F11秒台を出すことは簡単ではないのだが、サートゥルナーリアは2歳の時点で「G仕掛け」で11.9秒をマークしていた。このように、能力のある馬は目一杯走ることなく好タイムを出せる傾向にあるので、タイムと合わせて「手応え」にも注目すると精度が上がるはずだ。
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同じ調教コースでも内外で大きな距離差が
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