カーライフ

夏の高速道路渋滞はどうなるのか? GWはガラガラだったが…

 一番渋滞が激しかったのは、東京湾アクアラインだ。房総は首都圏における最も手近なレジャーの目的地。天気が良かったこともあり、「とりあえず千葉でも行こっか」という感じで、遅めに出発した人が多かった模様。そのぶん下りの渋滞の開始も遅く、午前10時くらいから急に激しくなった。  私も急遽、アクアラインに向けて出撃したが、首都高湾岸線で「海ほたるまで120分」の渋滞表示を見て、つい回避ルートを取ってしまった。渋滞回避研究家の性であります。  この日(6月20日)の首都圏の交通量がどうだったかというと、対前年比で見ると、首都高で90%、NEXCOで93%。つまり例年並みまでは戻っておらず、前年比で増えたのは、アクアラインと京葉道路、館山道のみ。近場の日帰りレジャーの目的地として、千葉方面に需要が集中した形になった。  翌21日の日曜日は首都高84%、NEXCOが91%へ低下。土曜日は、県をまたぐ移動の自粛解除による解放感と、好天の効果が大きかったことがうかがえる。日帰りは増えているが、宿泊をともなうレジャーは、まだまだこれからという感じでしょうか。  果たして今後、渋滞はどれくらいのペースで戻ってくるのだろう。  この夏は、学校の夏休みの短縮の影響で、レジャーのお盆時期への集中が必然だ。政府が実施する予定のGO TOキャンペーンもある。移動手段も、密になる鉄道や飛行機よりクルマが選ばれることは間違いないので、お盆には例年以上の渋滞になるかもしれない。これまで公共交通機関を使っていた層がクルマに切り替えることで、慣れてないドライバーが増加し、上り坂での速度低下などによって、交通量の割に渋滞が増す可能性も高い。  ただ、多くの人は、まだそんなに遠くへは出かけないだろうから、渋滞も近場に集中するはず。どうせなら遠くに出かけて、経済活性化に貢献しましょうか?

新型コロナで緊急事態宣言

▼移動自粛でGWの高速道路は渋滞ゼロ オートクラブ 今年のGWは、渋滞ゼロどころか交通量が前年比60%減! 東京近郊でも高速道路はスッカスカ!(5月2日の東名高速)首都高もガラガラになり、カーマニアがヨロコビを噛みしめながら走っておりました。 オートクラブ

緊急事態宣言解除

▼それでも首都高はガラガラ
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約4年前の大井JCT

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6月15日の大井JCT。2割減った程度でもこんなに空いた感じになるのです

 緊急事態宣言解除だけでは交通量は戻らず、首都高は相変わらず渋滞が激減していた6月前半。大井JCTを比較すると交通量は激減したように見えたが、実際には2割減った程度。

移動自粛解除後初の週末

▼さっそく渋滞が戻ってきた! 今年のお盆渋滞やいかに? オートクラブ 県をまたぐ移動の自粛解除でいきなり交通量が復活! それも千葉方面に集中! 東京湾アクアラインは例年以上の大渋滞に。ただし渋滞したのは首都圏だけで、それ以外は中京や関西を含め、渋滞はほんのわずかでした。 【結論!】 追加情報ですが、日本最大の渋滞ポイントである東名・大和トンネル付近は、「オリンピックまでの拡幅完成」が目標でしたが、新型コロナ&オリンピックの延期により、完成が「今年中」に変更されております。ガックリ。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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