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昨年準優勝コンビ・かまいたちが語るM-1秘話「100回推敲したネタを本番直前に捨てた」

「千鳥さんに追いつきたい」という欲が出てきた

かまいたち――一段上がったことで冠番組も始まりましたが、とても初の冠とは思えない安定感があります。 山内:僕らは、幸運なことに早いうちからNMB48さんと共演する番組のMCをやらせてもらっていたんです。アイドルだから芸人相手よりもいろいろ大変で、そのおかげで鍛えられた部分はあると思います。 濱家:大阪の芸人は大阪と東京の2回売れなあかんと言われますけど、若手でも場数を踏めるのが大阪のよさだと思いますね。 山内:大阪でロケを年間300本くらいやらせてもらって。地獄のようなロケもたくさんありましたけど、その経験が、今に生きてます。 ――大阪のロケで実力をつけて、東京に進出して冠番組を持つというのは、先輩芸人である千鳥さんに近いイメージがあります。 濱家:千鳥さんの存在はデカいです。この間、ノブさんにお話を伺う機会があったんですけど、それこそストイックにめちゃくちゃ考えてはって。「これだけすごい人が、まだどん欲に物事を考えてる」というのが衝撃で。それに比べたら、俺なんか何者でもない。でも、衝撃を受けた分、「この人に追いつくには生半可じゃ無理や。けど、やっぱり追いついて追い越したい」という欲も出てきました。 ――トップがあぐらをかいていてくれたら、楽なんでしょうけれど……。 濱家:ダウンタウンの松本さんも今なお新しいコンテンツを常に生み出していますよね。トップの人たちがそうなのに、俺らみたいなのが一個一個の細かいことに気づいて、能力を上げる努力をせえへんかったら、今の立場なんて一瞬で消えますよ。だから、一生死ぬ気で走り続けます。 山内:若手もバンバン出てきてるんで、そこも引き離しにかかりたいですね。そのためには、キングオブコントとM-1の審査員……いや、審査委員長をやりたい! 濱家:審査委員長に辿り着くには、まず審査員が全員後輩にならなあかんから、どんだけ時間かかんねん! まぁ、がんばろ(笑)。 かまいたち【Kamaitachi】 山内健司(’81年生まれ)と濱家隆一(’83年生まれ)からなる関西出身のお笑いコンビ。共に大阪NSC26期生として入学し、’04年にコンビを結成。関西で多数のレギュラー番組を持ちつつも、’18年に東京進出。多数のテレビ番組出演のほか、ネット上でも活躍 取材・文/藤村はるな 撮影/ティム・ギャロ スタイリング/嶋岡 隆(Office Shimarl) ※11/17発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』より
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寝苦しい夜の猫

お笑いコンビ『かまいたち』の山内健司による初の著書。 この本は山内の飼い猫“にゃんじ"が見聞きした様子を綴ったエッセイである。

週刊SPA!11/24・12/1合併号(11/17発売)

表紙の人/ 中条あやみ

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