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東京で売れなかった芸人が“名古屋進出”でブレイクしたワケ

デラスキッパーズ町田

デラスキッパーズの町田氏によれば、名古屋で生き抜くためには、芸人として番組やライブに出るだけでなく、構成作家や演出までもこなすという

木造一階建てのアパートからマンションへ。そして犬を飼う

――名古屋に拠点を移して3年が経ちましたが、現在の主な仕事はどういった活動が多いですか。 「ラジオ番組の出演が多いですね。月曜から日曜まで、レギュラー出演しているラジオが毎日どこかしらには入っています。それと構成作家の仕事が週3本と、テレビの仕事が月1本くらいですね」 ――それはすごいですね。かなりの“売れっ子”じゃないですか。 「東京と比べたらライブができる劇場も少ないですし、お笑い番組もありません。とにかく何でもできなきゃいけない、何でもやんなきゃいけないんですよ。芸人だからネタをやっていればいいわけじゃなくて、レポーターしたり、番組の構成を書いたり、イベントの演出も……。動画の編集を自分でやんなきゃいけないこともありますからね。とにかく、“できる”という立ち位置にいないと地方の芸人は生きていけないと思います」 ――正直、収入も生活も大きく変わりましたか? 「変わりましたね~。東京では木造一階建てのボロアパートだったのが、今はマンション住んでて結婚もできて、犬も飼ってて(笑)。人間らしい生活を送れています。ボロアパートで泥水すすっているのもめちゃくちゃ楽しかったんですけど、やっぱり仕事が毎日できているのは幸せですね」

名古屋は面白ければ売れるというわけではない

――やり方を変えるために名古屋に移り、3年で毎日お仕事がある状態になったら大成功ですよね。実際、東京と名古屋のお笑いは違うものなのでしょうか。 「まず芸人の人数が全然違います。ゼロを2つ取ってちょうどいいくらい。それと、名古屋は仕事を取り合って競争してるわけでもないですよ。東京はライバルを倒していって、勝った先に仕事があるイメージなんですけど、名古屋は誰もやっていないところを探して仕事をもらうイメージですね。例えば、焼肉にめちゃくちゃ詳しいとか、あとはやっぱり名古屋なんでドラゴンズとか。  基本的にお笑い番組が少ないんですよ。情報番組が多いので、そういうところで強くなる人が仕事が増えるイメージがあります。だからお笑い芸人というより、お笑いタレントに近いですね」 ――東京とはお笑い文化がまるで違うといった感じですね。 「そうですね。めちゃくちゃ面白かったら売れる!という世界ではないんです。周りの後輩も、いつか東京で売れたいと思っている人には会ったことないですね。『ネタで売れて頂点目指す!』みたいな人は、最初から東京で活動すると思います。そもそも名古屋にはお笑い専用の劇場がないんですよ。ライブやるにも音楽用のライブ会場だったりするので。  テレビのネタ番組もなく、芸人の層も厚くないので、ここで育ってスターになる! みたいな空気感ではないですね。だからこそ、東京でやってから戻った僕らが仕事をもらいやすかったというのもあります」
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名古屋から全国区へ……
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