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東京で売れなかった芸人が“名古屋進出”でブレイクしたワケ

名古屋から全国区へ羽ばたく先駆者になりたい

デラスキッパーズ町田

名古屋と言っても、岐阜や三重も重要な営業活動の範囲になる。東京で言うところの横浜や千葉、埼玉がそれにあたる。写真は岐阜の柳ヶ瀬で行ったライブの模様

――それだけ生活が変わったら“名古屋進出”は大成功ですね! 今後はどういった展望がありますか。 「めちゃくちゃわかりやすく言うと、博多華丸・大吉さんみたいになりたいです。故郷に錦を飾って、それを背負って東京に勝負をかけるみたいな。名古屋に腰を据えつつ、みんなに後押ししてもらって東京でも活動できる芸人になりたいです」 ――名古屋を拠点にして東京でも売れている芸人さんは今までいなかったですよね。 「そうですね。でも、6~7年後にリニアが予定通り開業したら、東京~名古屋は40分で行けるんで、仕事で行き来する芸人が増えると思うんです。東京のよしもと芸人が、大宮と新宿ルミネを行き来するのと時間は変わりませんからね。だから6~7年後に名古屋芸人のトップにいれば、東京で売れる、全国区で活躍できるチャンスも大きくあると思います」

ブルーオーシャンは地方か……

 地方にはテレビ局やラジオ局があってローカル番組が作られている。そういった番組に出ているのはみんな東京や大阪の人かと言えば違う。むしろローカルでしっかり人気を獲得して、SNSをうまく使って知名度を上げていけば人気は強固なものになるのかもしれない。ひょっとしたら、ある程度の経験を持った芸人にとって、地方はまだまだブルーオーシャンなのかもしれない。 「今はどこを拠点にしていても売れるチャンスがある」と語る町田さん。お笑い未開の地とも言われた名古屋に腰を据え、毎日仕事をこなす町田さんの言葉には、とてつもない説得力があった。リニア開業まで見据えて名古屋で活動する彼が、名古屋芸人として全国的に知名度を広げる日も近いかもしれない。
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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