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『呪術廻戦』七海建人が実力も実績も十分なのに、特級呪術師になれないワケ

明確な「解決」を求められないときもある

会話 悩みを相談されるとき、相手が望んでいるのは「解決」をしてもらうことではなく「共感」をしてほしいと思っていることが多くあります。  ですから、頑張って解決しょうと話すのではなく、話を聴くのが8割、話すのが2割ぐらいのほうが「わかってる男」となるわけです。  たとえば、「うちの飼ってる犬がいたずらして、ソファを噛んじゃうんだよね」などと聞いたとき、モテナイ君はすぐに「いたずら防止のグッズあるからそれ使いなよ」とか「ドッグトレーナーに預けたら?」などと言ってしまいます。  そうすると相手は「そっか、ありがとう」とお礼を言っても、相手の心の中は「……」と微妙な状態になっています。

沈黙は「耐えるもの」ではない

 それでは、正しくは何というべきなのでしょうか? たとえば、「あー、それは困るね」とまずは相手の言っていることに共感し、その後に「いつも噛むの?」と聞けばいいのです。  すると、相手は「ううん、でかけている時だけ、私が忙しくて遊んであげられないからいけないんだよね」などと言いながら、心の中では共感してもらえていることで喜んでくれるのです。  もしかしたら読者の中には、会話の沈黙に耐えられないという人もいるかもしれませんが、無理に話す必要はありません。  沈黙は耐えるものではなく、「会話の間を楽しむもの」と考えるとよいでしょう。
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七海から託される存在になるには…
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