『呪術廻戦』伏黒恵がエリートで優秀なのに、イマイチ活躍できない理由
前回の記事では『週刊少年ジャンプ』で好評連載中の『呪術廻戦』の中から、人気キャラクターの五条悟(ごじょうさとる)が「営業マンとしても優秀だと考えられる理由」を紹介しました。今回も同じ作品をテーマに、「伏黒恵(ふしぐろめぐみ)がイマイチ活躍できない理由」についてお話しします。
伏黒恵は主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の同級生です。複雑な出自を抱えているため名字は異なりますが、呪術界のエリート家系である御三家のひとつ「禪院家(ぜんいんけ)」の血筋。
強力な式神術「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」の使い手である彼は、都立呪術高専の1年生ながら「二級呪術師」という実力者です。
しかし、この伏黒恵が活躍するシーンはたびたび登場していますが、ほかのキャラクターが魅力的に活躍しているのに比べて、どうも彼はその力をまだ十分に使いこなせてはいないようです。
作中でも敵であるはずの両面宿儺には「宝の持ち腐れだな」と小馬鹿にされてしまい、担任の五条悟には「本気の出し方を知らない(できていない)」と指摘されていました。
伏黒恵のように家柄や才能に恵まれていても、力を発揮できない人は私達の現実世界にも存在しますよね。
ちなみに才能というものは、「ある個人の素質や訓練によって発揮される、物事をなしとげる力」とありますが、もともと「才」という字は「ざえ」と読み石や木などの素材をさす言葉でした。
また「能」の字は成り立ちに諸説ありますが、「技能」「可能」のように、なにかができることを指します。
つまり「才能」とは「素材の持っている力を引き出す」いう意味があるのです。
しかし、どんなに素晴らしい才能を持っていても、実力を発揮できなければ意味がありません。そして、困ったことにこの才能を発揮するのを止めてしまうものがあります。
それが「リミティング・ビリーフ(制限的信念)」といわれるものです。『呪術廻戦』で例えるなら、「心の呪い」といってもいいかもしれません。
実力があるのに発揮し切れないのはなぜ?
「心の呪い」が才能の発揮を拒む
ワールドクラスパートナーズ株式会社代表取締役。日本交渉協会特別顧問。短期間に変化の起きるビジネススキルの向上を目指すセミナーや講演会を行っている
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