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「自信」は「結果」と「あるもの」でできている

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第269回
自信

※写真はイメージです

「自信」は「結果」と「あるもの」でできている

 こんにちは、佐々木です。今回は「自信の身につけ方」について話します。  私が相談に乗ったある方は自分に対して自信を失っていました。興味深いのは、その相談者が「大学時代にある競技の全国大会で優勝している」という点です。 「全国大会で優勝」という実績を持っていたら、それだけの努力を積み重ねてきたことに自信を持てそうなものです。話を聞いている側からしてみれば、ごく自然に「それはすごいですね」という感想を抱くことでもあります。実際に私がそう感想をお伝えしたところ、相談者は「いや全然大したことじゃないです」と謙遜以上のニュアンスで否定しました。

結果だけでは自信にならない

 この相談者の状態は「自信」について、ある大切なことを教えてくれています。その大切なこととは、「結果だけでは自信にならない」ということです。  相談者はその競技でプロを目指していました。しかしある時、同じようにプロを目指す仲間内でトラブルを抱えてしまいました。周囲とのコミュニケーションが難しくなった結果、モチベーションを維持するのも難しくなり、最終的にその競技から離れる決断をしました。こうした苦い経緯があると、本当ならもっと自信を持っていいことを否定してしまいます。  つまり、自信は「実績プラス人間関係」でできているということです。私は学生時代、大手予備校の模試で校内一位を取ったことがあります。成績表に記された「1位」の文字を見たときに、「がんばって勉強した甲斐があったな」と手応えを感じました。  しかし、そのあともっと印象的な出来事が起こりました。担任教師が名前を伏せつつも、「このクラスに校内一位になった者がいる。特に数学は満点だった。みんなも励むように」と私を引き合いに出して、クラスを鼓舞したのです。  相談者の「全国優勝」に比べれば、私の「校内一位」など大したことない結果です。しかし、その教師の話を聞いた時、私は自分が自信を身につけていくのを体感しました。このように人間には、「自信=結果+人間関係」という公式があるのです。
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自覚が重要
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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