お金

借金500万円男。蕎麦アレルギーになったからカジノと出会えた人生を振り返る

時々正気に戻るのは人間の証拠

 破天荒で造られた防具の隙間から「俺は一体何をやっているんだ」という希死念慮が差し込まれる。時々正気に戻ってしまうのがどうしようもなく普通の人間である証拠だ。  さて、僕は正気と共にやってきた希死念慮を握り潰すために一番遠い宝くじを買うことにしている。もしくは半年先の海外旅行のチケットを買う。同じことを言っている人はたくさんいるだろうが、その場合は僕もそう思っている、としておこう。  努力と選択ではどうにもならない事象を抱えることで心に余裕が生まれる気がする。未知の予定を入れることで知らない場所や知らない人が自分をどこかへ連れて行ってくれるかもしれない気がする。

結果にならない人生を選択する意味

 どうせここまでの人生も誰かのせいにして生きてきたんだから、この先の期待や自信を誰かに任せてもいいだろう。そういう意味を込めて、僕はサマージャンボや年末ジャンボを買うことがある。どうせ当たらなくても結果が気になるのがギャンブルだ。適当に買った馬券、サイコロを振って決めた舟券。結果にならない選択をすることで自分のせいじゃなくなる。  走れなくなったら、小さい宝箱を手が届くくらいの目の前に吊り下げて、一歩だけ進もう。  どうせ当たりが入っていないと思ってても、気になって開けちゃうから。 文/犬
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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