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コンビニバイト初日に先輩から「なめるなよ」。若者に偏見をもつ中年たち

 突然、見ず知らずの人から罵声を浴びせられたり、嫌味をいわれるという経験は、長く生きていれば誰にだって一度や二度は訪れる悲劇だろう。大半の場合は「変な人には近寄るな」と、その場を立ち去れば済む話。だが、そんな免疫のない若者たちからすると、理不尽この上ない出来事が、社会や大人たちを信じられなくする要因にもなり得る。「若者」というだけで、中高年から嫌な思いをさせられたという人たちがいるのだ。

コンビニのバイトで先輩スタッフから突然「なめるなよ」

コンビニ

※写真はイメージです(以下同)

「会って1秒で『なめるなよ』ですからね。何かしたっけ? というレベルではなく、あまりに不思議すぎてポカンとしてしまいました」  東京都内の国立大学2年・松田凌さん(仮名・20代)が、コンビニでアルバイトを始めたのは今年5月。コロナ禍で授業も減り、気軽な気持ちで始めたアルバイト。店長による面接を経て、バイト初日を迎えたのだが、事件はその日、シフトに入る直前に起きた。 「店のバックヤードに入るなり、なめてんだろ、オヤジのクセにコンビニバイトしてるって思ってるだろ、と詰め寄ってくる男性がいたんです。店長がすぐにやってきて、その男性が僕の“教育係”だといわれ、勘弁してよって」(松田さん、以下同)

「俺たちより若い奴は恵まれている」

 その日は、陳列棚の商品の補充を中心に、接客やレジ打ち以外の簡単な作業を男性に教えてもらう予定だった。だが、作業の間、男性の口から吐き出されるのは、松田さんに対する怨嗟のこもった嫌味ばかり。 「ビックリしてあまり覚えていないのが正直なところなんですけど、コンビニのバイトは仕方なくやっているだけだとか、大学といってもFラン(Fランク)だろうし就職先はない、俺たちと同じだ、みたいなことは言われましたね。ガチで意味わかんなかったです」  松田さんが程なくバイトをやめたのはいうまでもない。  男性は40代と思われるが、詳しい経歴までは当然わからない。だが、若者に対して「俺たち(の世代)より若い奴は恵まれている」という気持ちを抱いていたことは明らかだった。  就職氷河期世代ど真ん中という年齢を鑑みれば、ある意味で「被害者意識」が芽生えているのだろうが、同じように年長者から「若い」というだけで「否定される」ようなパターンもある。
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「若い」というだけで偏見の目
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