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競馬予想でメシを食うために必要な「馬券予想力」以上に大事なこと

最後の決め手は伝える力

競馬予想 ネットの普及で競馬予想家が活躍できる場は広がり、予想家になりたいという人も増えています。過去2回にわたって、馬券攻略誌の編集長であった私がお届けした「競馬予想家になる方法」も本稿が最終回。まずは簡単にこれまでに挙げた条件を振り返っていきましょう。 (1)SNSのフォロワーを増やせ! (2)アニメや萌えキャラのアイコンは避けろ! (3)尖った特徴=旗印を揚げよ! (4)顔出しOKでいけ!  この4項目をクリアしていれば、かなりの確率でメディアの目に留まる可能性は高いはずだ、と前回までにお伝えしました。今回は、ダメ押しとなる要素を2つ紹介しておきましょう。おそらく、ここまで条件を満たせば「あの新人、めちゃくちゃイイ!」と話題になるはずです。

予想力以上に大事な文章力

 意外と意識されていないのが文章力。「予想が上手ければ文章は関係ないだろ」と思われるかもしれませんが、そんな特例が許されるのはほんの一握りです。もちろん、周囲を唸らせるような名文を書く必要はありません。丁寧に、論理が破綻しないように書くことが重要です。  私は編集者の先輩に「馬券本の編集では、いかにツッコミどころをなくすかが大事」と教えられました。ともすれば独りよがりになりがちな競馬予想の世界。自分の理論の正当性を主張したいがために、「Aという馬を推す根拠が、実は消しているBという馬にも当てはまっている」なんてことも。そういう矛盾をチェックし、潰していくことが編集者の任務なのです。  逆説的になりますが、これをクリアしていると編集者の仕事が一つ減ります。先の例で言えば、「この理論だと実はBも当てはまっています。しかし~」と、先回りして消しの理由を書いてあると「この書き手は分かっているな」と思うのです。  単行本『降格ローテ』の著者、とうけいばさんがまさしくそのタイプ。特別凝った表現を使うわけではありませんが、読者の疑問に先回りする形で丁寧に説明がなされている文章に、聡明さが滲み出ていました。  また、競馬という特殊な固有名詞が数多く存在するジャンルだけに、そこで誤植しないことも重要。馬名やレース名はコピー&ペーストが基本です。ブルーメンブラッド(正しくはブルーメンブラット)、関谷記念(正しくは関屋記念)などは要注意(笑)。ちなみに、先の先輩は「誤植を3つ見つけたら、俺はもう読まない」とも言っていました。
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指針力も大事
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