更新日:2022年09月02日 12:31
仕事

競馬予想でメシを食うために必要な「馬券予想力」以上に大事なこと

折れない心を持とう

 初回の原稿で「フォロワーの数は営業力の証明」と書きました。今現在、メディアで活躍している有名な予想家の方も、きっかけはほとんどが売り込みか紹介です。日刊SPA!でもお馴染みTAROさんも、競馬雑誌の編集部に足を運んで御自身の馬券理論をプレゼンされたとか。今やスター予想家の一人であるTAROさんでさえ、スタート地点は地道な営業活動だったのです。  もちろん、営業をかけても全てが上手くいくわけではありません。「たまたま、対応した編集者やディレクターと合わなかった」「別の人を売り出すタイミングだった」など、本人の資質や理論の内容とは関係ない部分ですれ違ってしまうことは大いに有り得ます。しかし、そこで諦めてしまうとチャンスを逃してしまいます。 「あの人は、何であんなに本を出せるんだろう?」「なぜか、メディアに出ているよな」という人がいますよね。実はそれも、とてつもない営業の賜物だったりします。あらゆるメディアに営業をかけ、AというテーマがダメならBというテーマで、単著がダメなら共著で…など、何度断られようとアクションし続けることで、半ば根負けするような形で企画が通ることもあります。  それを「節操がない」「厚顔無恥だ」と言うのは簡単ですが、何もアクションしなかった人との結果の差は明白です。

競馬予想界のニューフェイスの登場を待つ!

 もし、メディアに出たいという気持ちがあるなら、「SNSで力を磨いて…」「毎週、真摯に競馬と向き合い良い予想を積み重ねて…」と誓うよりも、まずは動いてみることをオススメします。SNS上で予想家の方やメディア関係者にアクションを起こしてみる、交流の場に積極的に打って出る、オンラインサロンに参加してみるというのもアリでしょう。  今、中央地方問わず、馬券の売上が好調です。競馬文化の隆盛のために、馬券が売れるのは大変喜ばしいこと。そして、新しい価値観を提示できる予想家の存在は、馬券の売上を支える重要な一つのピースだと考えます。 「この手があったか!」「こんな見せ方があるのか!」と唸らせてくれるような新予想家の出現を、私は心待ちにしています。 文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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