更新日:2021年11月20日 09:30
お金

「勝ち目ゼロ」「超絶ボッタクリ店」と自らツイートする店長が目指す“町中華のようなパチンコ屋”

8年ほど黙っていたが……

パーラー富士

外観は至って普通なのだが……

 Twitterは今年の6月から始めたそうですが、それまではどのような発信をされていましたか。 店長「7~8年間は発信はやめていたんですよ。以前は周りから目をつけられるような発信をしていたんですけど、広告宣伝規制が厳しくなってきたときに、一旦全部やめて健全化しようとしたんです。 『健全化=射倖心をそそらない』ということなんで。今の発信は射倖心を全くそそってないじゃないですか。むしろ出ないと言ってるんで(笑)」  でも私は公式Twitterで「うちは出ません」と言っているのをみて、逆に行きたくなりました(笑)。 店長「それを狙っているのはあります。普通の店は新装開店の告知とか、良いところをみせるじゃないですか。でもうちは『来るな』とか『10回来たら11回負けるぞ』みたいなことを言ってるんで、逆に来たくなるかなと思うんですよ。  ラーメンが不味くて有名なお店も、自分で『不味い』と言っていると一回食べてみたくなるじゃないですか。それと同じです」

「街中にある昔ながらの小汚いラーメン屋」を目指す

 Twitterだけでなく、P-WORLDのページの「店長からの一言」も、他の店と違ってかなり異質ですよね。 店長「あれも狙ってますね 笑。毎日上書きで更新していて、『その日しか読めない文章』にすることでプレミア感が出ると思うんです。それとTwitterではアホみたいにやってますけど、敢えて堅い文章を書いて、Twitterとのギャップを出そうともしています」  Twitterだけでなく、機種のラインナップやハウスルールも他店とは明らかに違う作りですよね。どういったコンセプトでお店作りをされているんですか。 店長「よその店はエンターテイメントとか、アミューズメント店として営業してるじゃないですか。うちは“パチ屋”なんです。自分のホール事業運営の根本にあるのは、『街中にある昔ながらの小汚いラーメン屋』。  だから他の店がチャーハンやら餃子を出していても、うちのメニューはラーメンしかない。要は『ニーズに応えるつもりは一切ない』ということです。うちが出せるものを出して、それを気に入ってくれる人だけ来てくれればと思います」
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これからのパーラー富士
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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