ひろゆきが「沖縄5歳女児引き渡し」で改めて考えた里親制度の功罪
日本屈指のインフルエンサーであるひろゆき氏。日本が直面する問題に鋭く切り込む彼の見解で注目を集めるテーマが「教育」「子育て」だ。それらをまとめた初の教育&子育て論本『僕が親ならこう育てるね』も続々重版し、話題を呼んでいる。そんなひろゆき氏が今回語るのは「日本の里親制度」についてだ。
先日、5歳の女児が突然「あなたが一緒に暮らしてきたのは、本当の家族ではなく里親です。これから初対面の実母と二人で暮らしてもらいます」と説明され、泣き叫ぶその子を児童相談所の職員が抱えて連れ去るという事案がニュースになっていました。
里親制度は養子縁組と違って里親に親権はなく、生みの親に親権があります。
里子は18歳になったら自立しなければならず、途中で生みの親の元へ戻ることもできるので、今回のように生みの親の元へ戻ることもあります。
このニュースでは、もともと児童相談所は里親に対し「本当の母親は別にいるという真実を告知するべき」と話していました。
しかし、里親は医師から「子どもが発達障害ということもあり、真実告知に耐えられないかもしれない」と言われていたそうで、先延ばしにしていたのです。そんな「真実告知」をしないなか、親権者である生みの親の意向を踏まえ、最終的に職員が強制的に連れ去ることになったわけです。
里親制度は生みの親の元に里子を戻せるという制度なので、その前提で運用すべきだと考えています。
そうしないと、何かしら子どもを育てられない事情があっても、生みの親が子どもを里子に出すことを躊躇してしまう可能性がある。それは子どもにとって、良くありません。だから、本件も生みの親の元に戻すべきだとは思います。
里親制度を考える。「子どものため」の正しい選択とは?
生みの親の元に里子を戻せるという制度ではあるが…
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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