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知らないと損する「ファッションの誤解」3選…ブランド品は長持ちしない理由

高い服ほど脆く、安い服ほど耐久性が高い

アパレル そもそも高級品はおしゃれ着として作られているので耐久性を意識せず、何より「美しさ」を求めます。すると、美しさは華奢な糸だったり、天然繊維から導き出されたりすることが圧倒的に多いため、必然的に脆くなりがちです。  ポリエステルよりウールの方が脆いイメージあるでしょ? コットンよりもリネンのほうが、アクリルよりもカシミアのほうが脆いイメージありますよね? たいがいどの高級素材も脆く華奢で扱いが難しいものばかりです。だからこそ儚く、美しいというのもあるでしょう。  他方、実用品として作られている洋服……つまりワークマンなどはとにかく耐久性を意識します。化学繊維を使い、タフな素材を選び、見た目よりも屈強でほつれない縫製を意識して作られるため、太いステッチを何重にもかさねたり。「高い服ほど脆く、安い服ほど耐久性が高い」、実はこれこそが正しい認識です。

「ユニクロは品質が悪くなってきた」は大間違い

 だからぶっちゃけ「長く使う」という目的だけなら安い服を選ぶほうが賢いのです(もちろんファッションは機能性だけじゃないですが)。  ユニクロは近年、高級素材を惜しげもなく使うようになりました。カシミヤ、スーピマ、リネンなどバンバンブランド並みの素材を使う。だからこそ「脆くなってきている」のはあるでしょう。  今までの実用品ライクな分厚い生地だけじゃなくなってきたので、「ユニクロは品質が悪くなってきた」と言われるのかもしれません。  実は品質をあげてきているのに、耐久性という観点から批判されるのはユニクロもなんともやるせないでしょうね(笑)。
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ウールは冬物? リネンは夏物?
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