ウクライナ避難民8人が日本に。一方で“難民”を収容所にブチ込んでいる実態をどうするのか
仮放免されても行き場がない
日本人に伝えたいメッセージ
トーマス:私は福島の子どもたちの甲状腺検査や生活にスポットを当てた『A2-B-C』という映画を作りましたが、日本国内にも原発難民がいます。子どもたちは何も悪いことをしていない。ただ、福島から来たというだけで差別されてしまう。この日本の中でも、災害があったら、住んでいる場所から避難しなければなりません。難民問題は、決して遠い国の問題ではないのです。
アメリカも日本と同じく、安全な国、素晴らしい国と言われることが多いけど、それは人によって異なります。私は白人ですが、黒人の人に聞いてみれば、答えは恐らく違うでしょう。それはその国で受けてきた経験が違うからです。日本にいる黒人の友達は、日本が大好きなのですが、毎週のように警察官に呼び止められ「この自転車は自分の物かどうか見せてください」と言われるそうです。韓国や中国の人たちも日本で差別されることがありますよね。
自分だったら、どういうふうに扱われたいのか。自分の家族や自分の愛している人がそういう扱いをされたらどう感じるのか、いま一度考えて欲しいです。この映画は、政治家というよりも、日本に住む全ての人たちに観て欲しい。
映画を観ることで、この問題を知ってもらって、これはあっていいことなのか、こういうことはやっていいことなのか、と国民に訴えたいです。「こういうことがあってはならない」という意識を日本人全体で強く持つことが、現状を変えるための一歩ではないでしょうか。
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<文/熊野雅恵 (C)Thomas Ash 2021>
ライター、合同会社インディペンデントフィルム代表社員。阪南大学経済学部非常勤講師、行政書士。早稲田大学法学部卒業。行政書士としてクリエイターや起業家のサポートをする傍ら、映画、電子書籍製作にも関わる。
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