更新日:2022年07月13日 13:34
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野党は岸田首相に「黄金の三年間」を献上した/倉山満の政局速報

「防衛費増額反対」「金融緩和反対」、寝てるのか?

 今の日本の二大課題は、防衛費増額と金融緩和による景気回復だ。この二つに関して、私などは、今の岸田内閣を「生ぬるい!」と批判する政党が欲しいところだ。  ところが立憲民主党の主張は、「防衛費増額反対」「金融緩和をさっさとやめろ」だ。  寝てるのか?  今の立憲民主党泉健太代表は、真人間だとの評判だ。というか、そんなことは30年前から知り合いの私の方が知っている。  野党にとって参議院選挙の勝利とは、「野党第一党でいること」ではない。    しかし現実には、その泉代表が「防衛費増額反対」「金融緩和をさっさとやめろ」を言っている。結局、この党の中では「何でも反対、しかも頓珍漢な批判」の勢力が一定数を占めるのだろう。

「三年あればマトモな野党を作れるはずだ」と開き直るべき

 では、立憲民主党を残す価値があるのか。  今の立憲民主党に解党するエネルギーが残っているとは思えないし、現実には「立て直し」と称して今まで通りのルーティンが続くのだろう。しかし、目の前のルーティンをこなしていても、何の未来も無い。永遠に野党のままだ。  ならば「三年あればマトモな野党を作れるはずだ」と開き直った方がいい。  では、どうするか?  立憲民主党がなすべきは、七つある。
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負けても身内のかばい合いで何の反省もしなかった野党
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1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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