ライフ

「結婚・出産後は“自分”を諦めていた」35歳の専業主婦が、“子育ての悩み”で月収50万円稼ぐまで

“子育ての悩み”を商品化するも「ほとんど売れない」

Naskle

“Amazonおすすめ”にも選ばれている、Bさんの自社ブランド「Naskle(ナスクル)」の抱っこ紐

 BさんがAmazonで初めて売り出した商品は「ベビースリング」でした。いわゆる「抱っこ紐」のことです。 「子どもが小さいと、外出時に抱っこしなければならないことも多いのですが、子育て中って、オムツとかウェットティッシュとか着替えとか、いろいろと荷物が増えるんです。また、子どもが成長するにつれて自分で歩きたかったり、急に抱っこしてほしかったり、その時々で気分もコロコロ変わる。  私自身、子育てをするなかで、コンパクトに折りたためて持ち運びしやすいベビースリングがあるといいなと思っていたんです。ただ、どのブランドも高い商品ばかりだったので、もっと安価で手に入りやすければうれしいなって。もちろん、安全性も大事で」  そんな自分の子育ての経験を活かして、リンゴ半分の重さ(120グラム)で小さく折りたためる、斜めがけのショルダータイプで2000円台の商品をつくりました。まさに“クオリティと価格のバランスがちょうどいい”を狙って販売スタートさせましたが、現実はそんなに甘くはありません。最初の1~2週間はほとんど売れませんでした。

同じ失敗を繰り返さないために

船田寛

失敗した原因について「ただ答えを教えるだけでは意味がない」と話す船田氏

「なんでぜんぜん売れないんだろうと疑問に思って船田さんに相談したところ、“商品名”(タイトル)に問題があるのではないか?と指摘してもらいました。そして、私のつくった商品の画像を300人のモニターに対して『この商品を見てなんと検索しますか?』とアンケートをとってみようという話になって。その結果、159人が『抱っこ紐』と答えたんです。  私のなかで商品名は『ベビースリング』だったのですが、実際の調査で一般の消費者にはまったく伝わらないことがわかったんです。300人中わずか19人しかいなくて驚きました……」  実は、私はBさんの商品の販売ページを見た瞬間に「売れない理由」が推測できました。  しかし、だからと言って最初から「商品名をこれに変えてください」と伝えてしまっては、Bさんは自分で自分の間違いに気づけないんです。それに彼女の中では『抱っこ紐』ではなく『ベビースリング』なので、何が悪いのか納得できないでしょう。  ただ答えを言うだけでは生徒さん自身が成長しないので意味がない。データを見たうえで理解してもらえば、Bさんは次の新商品を考えるときにも同じ失敗はせず、今回の反省を活かすことができるんです。
次のページ
収入は派遣社員時代の2倍以上に
1
2
3
4
5
物販コンサルタント。自社ブランドOEMスクール「物販NAVI」運営。かつては大手物流企業に勤めるも給料が少なかったことから新聞配達や深夜の警備員などでなんとか生活。ある雑誌で「せどりで稼ぐ方法」の記事を見つけたことをきっかけに、2011年6月より国内転売をスタート。2014年9月に脱サラ、法人設立後は自社ブランドOEMで月収500万円を達成。現在では物販スクールの講師としてコンサルも行いつつ、売り上げは月商2000万~2500万円をキープしている。YouTubeチャンネル(@navi913)でも情報発信中。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ