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大学教授への依頼文はなぜ“炎上”した?思わず「引き受けたい」と思わせるメールの極意

初手は「距離を詰めすぎない」

 中村氏は、取材を申し込む際に具体的な企画内容、掲載予定の媒体、謝礼の有無、想定している取材方法(対面やZoomなど)などは伝えるが、一通目のメールでは「相手との距離を詰めすぎない」ことを意識しているのだとか。 「まだ取材を受けていただけるかわからない段階で、取材日程をピンポイントで指定するなど、こちらの要望ばかりを前のめりで主張するのは失礼にあたるおそれがあります。なので、私の場合は承諾のお返事をいただいてから具体的な取材日程について相談させていただく、といった進め方をしています」  もちろん、取材ではなく、売り込みや面会のアポイントを取る際でもこのことは同様に当てはまる。しかし、案件によっては決まった期日までに取材や営業をしなければならないこともあるだろう。そうした急を要するケースでは、立ち回りが少々違ってくる。 「急ぎの場合は、『こちらの都合で申し訳ないのですが』と枕言葉を添えたうえで、候補日時を提示します。可否についてお返事がほしいのだとしても、メールに『何日以内にお返事ください』とは書いたりしません。問い合わせの時点では『お返事いただけましたら幸いです』『ご検討いただけると幸いです』程度にとどめておくとスマートです」

追撃もタイミングを見計らおう

ビジネス メール 打診後の“追撃確認”は、どれぐらい時間を置いて行うのが適切だろうか。 「返事を早急にほしい場合は、相手がメールに目を通す時間も加味して、メールを送った翌日に電話をかけてみましょう。急ぎの案件でないとしても、相手がメールを見落としている可能性もあるため、メール送信から2~3日後を目処に確認を取るのがいいと思います。  相手の電話番号がわからずメールやDMで確認のメッセージを送る場合は『たびたびすみません』といった一言を添えると自然です。いずれにせよ、返事がこないまま1週間以上も放置しているとせっかくの機会を逃してしまうかもしれないので、ほどほどのタイミングで連絡を入れましょう」
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伝えると印象アップな要素とは?
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様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。

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