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「オーケー」が他のスーパーより稼いでいる理由。“安くできる”背景には2つの要素が

化学メーカーで勤務する傍ら、経済本や決算書を読み漁ることが趣味のマネーライター・山口伸です。『日刊SPA!』では「かゆい所に手が届く」ような企業分析記事を担当しています。 さて、今回はオーケー株式会社の業績について紹介したいと思います。オーケーの特徴といえば何と言っても「安さ」であり、消費者から高い支持を受けてきました。人口減少でスーパー市場全体の規模は縮小し続けている中、安さを武器にオーケーは近年著しい成長を遂げています。他の流通大手も効率化に勤しんでいますが、同社はなぜ安さを実現できているのでしょうか。安さの秘訣と今後の戦略についてまとめてみました。
OKストア

画像はイメージです

「特売日や特売品を設けない」戦略

オーケーは酒問屋の小売部門をルーツとしており、1967年に問屋から分離しオーケー株式会社として設立されました。1971年に株式会社東京スーパーマーケットを合併します。1986年には基本方針に「Everyday Low Price」を追加し、このEDLPを基本戦略とするスーパーとなりました。 EDLPはもともと米・ウォルマートが生んだ言葉であり、特売日や特売品を設けるのではなく、あらゆる商品の低価格を目指す施策を意味します。店内の値札には「競合店に対抗して値下げしました」と書かれていることが多く、周辺のスーパーよりも安い価格設定を心がけているようです。また299円(税抜)のお弁当も看板商品となっています。

消費税とともにスタートした「会員割引サービス」

商品自体の安さだけでなく、食料品の割引も魅力の一つです。1989年に消費税が施行された際はそれを相殺すべく、オーケーは食料品について3%相当額の割引を実施し始めました。飲食料品の消費税が8%となった現在でも、オーケークラブ会員が現金で支払えば、食料品は3%割引で購入可能です。 ちなみにオーケークラブは2006年に発足したサービスであり、カード発行費用(現在は200円)を払うだけで割引を受けられるため、会員数は2010年に198万人、2020年に544万人、2022年に648万人と年々増え続けています。
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「安さ」を実現する背景にある2つの要素
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経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_

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