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吉田豪氏『名作でもピンとこないのに無理して鑑賞する必要はない!』

映画史上、文学史上に残る名作たち。一応知っておかないと恥ずかしい気はするけど、なかなか時間もないし面倒なもの。そんな名作を、見た人、うろ覚えの人、未見の人にザックリ一言で語ってもらいました。これを読めば、あの名作が一瞬で理解できる!(かも)

吉田豪氏「いくら名作でもピンとこないのに無理して鑑賞する必要はない!」

 この手の名作モノって、ホントに弱いんですよ。ほとんど見てないし、読んでいません。小学校高学年の頃には「ボクには向かない」「ほかに詳しい人がいっぱいいるし」と見切って、マニアな方向に走ったので。

 結局、ボクの場合は取材相手に会話のトスを上げられれば十分なんです。たとえば『東京物語』なら「小津作品らしいローアングルからの描写が……」とか、『スタンド・バイ・ミー』なら「キング(原作者)らしからぬ青春映画で、リバー・フェニックスがTシャツの袖をまくったとこにタバコをしまうのを真似して……」とか、会話を広げられる程度のネタは仕入れてますが、実は一般的に知られた作家の特徴とか、寸評でチラッと見た程度の知識ですから。

 いくら名作でも、ピンとこないのに無理して見たり読んだりする必要はないと思うんです。大事なのは、相手との会話に困らない程度の一般的な知識と、「コイツ単なる無知じゃん」とナメられないような自分の得意ジャンル(ボクの場合ならタレント本とか)を持っておくことではないでしょうか。

 ちなみに、ボクが好きな映画はドイツ映画の『ブリキの太鼓』。これはDVDを買って何回も見てます。本で一冊選ぶなら、タレント本収集のルーツとなった美輪明宏の自伝『紫の履歴書』。中学の頃に読んで、すげえパンクだと衝撃を受けました。

吉田豪氏

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プロ書評家・プロインタビュアー。タレント本のコレクターとしても有名。著書『元アイドル!』『人間コク宝』『続・人間コク宝』ほか

― 名作映画&小説[ザックリ解説]大賞【5】 ―




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