更新日:2013年08月21日 16:22
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「カワイイ大使」のロリータモデルは看護師兼業だった

投手と打者の二刀流挑戦で話題の日ハム・大谷翔平選手。が、それはあくまで同じ野球という競技のなかでの話。世の中にはもっとかけ離れたジャンルでの二刀流で活躍している人たちがいる。そんな“スーパー二刀流”のすごい人々に、両立の極意を聞いてみた。マジですごいよ! ◆看護師×ロリータモデル
青木美沙子さん

「看護師をしていると『あんな格好をしていても、ちゃんとしてる』という印象を与えやすいんです。発言にも説得力があるみたい」

「何も特技がなかったので、資格職に就きたいと看護科のある高校に進学したんです。ナース服への憧れもありました」と言う青木美沙子さん。高校で准看護師、短大で正看護師の資格を取る傍ら、ロリータモデルとしても活躍。本格的な二刀流となったのは、大学の付属病院に勤め始めてからだ。 「朝から夕方まで撮影した後に夜勤に入り、翌朝またそのまま撮影現場と、3日間寝られないこともありました。顔はやつれ、肌も荒れ放題。入浴介助などで手までも荒れていたのでファンデーションで隠したり。モデルは夢を売る仕事なのに……。看護師も命を預かる仕事だから気は抜けないし、一番大変な時期でしたね。でも、今思えばモデルの仕事で気分転換ができたことで、看護師としても頑張れたような気がします」  一人前になるまでは続ける覚悟だった看護師のキャリアも5年目を迎えた頃、外務省が打ち出した「カワイイ大使」に任命される。 「日本のファッションやカルチャーを世界に発信する役目で、海外に行く機会が増えたため勤務先に迷惑をかけてしまう。看護師のスキルを身につけた自負もあり、今度はモデル業に本腰を入れるため病院は辞めました」  現在は仕事の調整に融通が利きやすい訪問看護のスタッフとして、一日7~8人の患者を担当。どうせならモデル一本に絞ろうとは思わない? 「チヤホヤされることの多いモデルだけをやっていると偏った人間になっちゃう気がして、看護師を続けているところもありますね。それとモデルのギャラはそんなによくはないので、金銭面の安定も考えて(笑)。今後はロリータファッションがもっと世の中に認知されるよう働きかける一方で、人目を引く格好を活かして献血やピンクリボン運動(乳がん検診の早期受診と治療推進)などに協力できたらいいなと思っています」 【青木美沙子さん】 スカウトをきっかけに15歳で雑誌のモデルに。同時に看護師資格も取得、現在も看護師として働く ― 投手兼打者どころの騒ぎじゃない![スーパー二刀流](驚)列伝【7】 ―
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