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不倫と一緒!? オヤジのハートを掴む「スマホゲーム」

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その23 ―


木村和久

木村和久

 オヤジだってゲームをやりますよ。けど、パズドラとかモンストとか、ああいうのはやらない。できるけどいまいち、しっくり来ないのだ。

 代わりにやってたのが、2月リリースの「ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト」だ。原作者の堀井雄二さんが、同世代ということで、20数年間、ドラクエシリーズはさしてもらっている。その延長線上でスマホのモンスターズ狩り、これは大いにハマった。

 ただね、最近ちょっと飽きて来たのも事実だ。だってドラクエの98%ぐらいは、レベル上げの作業ばっかりで、冒険話の本編は、もう2か月ぐらい止まっているんだよね。

 その間、1円も払わずにタダで最高Sランクのモンスターをこさえて、さらに合体させた星付きモンスターを何匹も揃えて、もはややることがない。今は時間を最小限にして、たまにイベントに参加する程度。でも、半年近く夢中にさせてくれたんだから、オヤジ世代にとっては、いい暇つぶしになったと言えるだろう。

 では、次に何をしようかと思って、サイトを見てて、これだなと思って始めたのが「ゲームオブウォー」という、戦略シミュレーションゲームだ。これマジ、ハマったね。

Game of  War

オヤジたちのハートを掴んだゲーム「Game of War」

 基本は信長の野望みたいな、城を作って畑を耕し、木を切って国力を上げて、他国へ攻め込むゲームなんだけど、その世界観が素晴らしい。もともとのモチーフになったのは、恐らくPCゲームの「エージオブエンパイア」だと思う。ライセンス関係はよくわからないが、非常に似ているのは確かだ。だから初めてやったわりには、国づくりのコツというか、そういうのを覚えていたので、とても素早く強国を作り、せっせとゴールド集めをしております。

 このゲームの面白いのは、ある朝目覚めると、荒野に金が山盛り積まれて置いてあること。建て前は「報酬寺院」というお寺が、貧乏人にゴールドを振る舞う設定だけど、プレーヤーは通常現金でゴールドを買うのに、この時ばかりはタダだから、殺到するわけだ。さながら「千と千尋の神隠し」に出てくる妖怪・カオナシが、小判振る舞う場面みたいで、大いに笑える。その浅ましさといったら、さしずめ私なんか小判に群がる、カエルの三助ってところか。「金欲しいだろ~」って言われると、「ははあ~なんでもしま~す」と、つい言ってんだよね。

 そのゴールド争奪戦は、力の強いものが勝つ。状況的にはアフリカのサバンナで、鹿の肉を食えるのは、ライオン様のみって感じですか。すでにゴールドを貪っているハイエナ一家がいると、そこにもっとレベルが高い動物がやってきて戦争状態になる。ここで情報戦が役立つ。戦う前に偵察部隊を送り込めば、相手の戦力が分かり、「これはちょろいな」とか、「はは~すみませんでした、こちらから退散させていただきます」とかね、いろいろ戦略を選べる。

 気がつくと、開始2週間でレベル14って、かなり凄い城になっていて、今後の発展が凄く楽しみだ。

 そんな余裕をかましていたら、なんと寝込みを襲う輩が現れた。寝る前弱い兵士に、「お前材木切っておけよ」と指示して寝るんだが、その兵士が襲われたのだ。犯人は近くにいるやつでプロフィールを見ると、ハングルで書かれてあった。これは由々しき国際問題じゃっていうか、戦争ゲームだから、襲うのはあたりまえのことなんだけど。ゲーム主催者側も10回襲うと、ポイントが貰えますと、襲撃をそそのかしているんだから仕方ない。

 ただ、傾向的に韓国系のプレーヤーは好戦的だなと感心してたら、今度は突然、天から魔王が舞い降りてきた。なんじゃこりゃ、このドクロのマークのやたら強い部隊は?

 調べると他所の国からやって来た部隊で、どうやら、敵を何人か倒せというイベントが強制的に始まり、こっちはいいとばっちりだよ。そいつらのプロフィールを見ると、英語やドイツ語が使用言語になっていて、もはや世界戦争状態。さっき非難した、韓国系の襲撃なんて可愛いもの。アングロサクソンは、ゲームの中でも世界のトップ独占ですか、世界の仕組みがほんとよく分かるって。

 とまあ、最初はすげえ小さい村みたいなところから、強い敵が現れたら逃げ、弱い敵が現れたら叩くの繰り返しで、自分の城を強くしていくわけだ。まさにサラリーマンの出世物語、いつか豊臣秀吉になれるかも~そんな期待を抱かせてくれるゲームである。

 しかもこのゲーム、筋書きが全くない。だって戦っているのは、何万という生身の人間なのだから。まさに社会の縮図、現実社会でぱっとしなくても、ゲームの世界では、何万を従える王様になれるかも知れない。

 実はオチ言うと、現金があればすぐにレベル上がるので、どこかの国のお金持ちたちはありえないスピードで出世して行きましたなあ。こっちはこつこつやるしかない。絶対這い上がってやる~。

 最近夢中にさせてくれるゲームがないんで辛いけど幸せって、なんか不倫みたいですね。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦




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