大舞台に立つ博多華丸の意気込み「波風立てず、穏やかに生きていきたい」
昨年末の『THE MANZAI 2014』を圧倒的な笑いで制し、その人気に拍車をかけている博多華丸・大吉。飛ぶ鳥を落とす勢いの中、ボケ担当の華丸は、来る3月の1か月間、“役者”として福岡・博多座の舞台に立つ。
出演するのは『めんたいぴりり~博多座版』。2013年にテレビ西日本開局55周年を記念して制作・放送されたホームドラマ『めんたいぴりり』の舞台化だ。
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=790571
明太子製造メーカー「ふくや」の創業者をモデルにした物語で、辛子めんたいこの商品化を軸に、家族と周囲の人たちとのあたたかくも騒々しい日常を描いたもの。福岡では「あまちゃん超え」とも言える人気を集め、視聴率だけでなく、第51回ギャラクシー奨励賞などその作品自体が高く評価された。
コラムニストのペリー荻野氏も、ドラマ『めんたいぴりり』の大ファンのひとり。「これくらい遠慮なく大笑いして大泣きできるドラマって久しぶりでした。華丸さんの坊主頭は新博多名物。熱血お父さんやらかしてください!」とエールを送る。
華丸が演じるのは主人公・海野俊之。キャパ1,402席、九州一の劇場での長期公演となる。その意気込みを訊ねたところ、「いやあ~。お飾りですよ」とらしい答え。聞けば、当初、舞台化の話も断るつもりだったそうだ。
「博多座がどんなところかは十分知ってますし。しかも、1~2日の話ではなくて、1か月31公演ですからね。大吉さんも、『ムリば~い』って。若ければねえ、果敢にチャレンジというのもありでしょうけど、僕ら、できるだけ波風立てずに穏やかに生きたい二人なんで。そんな大きなことはちょっとねえという気持ちは一緒で、実は直のマネージャーまでは『断ろう』ってなってたんです。そしたら上の人が来て、『断るってなんでしょうか?』みたいな(笑)。それで終わりです」
2014年中は「なんとか断れるんじゃないか」との思いもあったとか。それでも、義母や親戚の喜びや中洲のおかみさん衆の「博多座、行くけんね」という応援の声に後押しされ、腹を括った。
「漫才があるから。本職の人には失礼ですけど、それが僕らにとって唯一の逃げ道。だからこそ、思い切ってやれる」
演技が、漫才の間や見せ方にいい影響を与えてもくれたという。が、あくまでも、自分たちは漫才師――。
そんな心意気を垣間見せるが、そこでもやはり彼らしく……
「ドラマのときも、相手役の富田靖子さんは監督と『ここはどういう気持ちでやったら……』とかお話しているんですが、そういうのは天上界のお話で、僕らは『ハイ! わかりました!』と。切り替えが早い、フットワークがいいのが芸人なんで。常に僕は演出家の方、監督さんの言いなり。お邪魔しないようにやりたいと思います」
とまあ、謙虚というかなんというか。この類いまれなる、ポジティブな受け身っぷりこそが、漫才の実力とはまた別の支持される理由なのかも思ったり。
そんな博多華丸。残る不安はひとつ。今回の舞台で予定されている、100人の市民参加による博多祇園山笠の再現、という演出だ。
「エキストラの方の中には、中洲で商売されてる方もいるでしょうし、今後、街で会いますからね。舞台が終わって、『あれ、お前に出してもらったけん、よかった』って言われたら、胸をはって中洲を歩ける。けれど、お客さんが少なかったら、『お前、あんときくさ!』『おれ、おったっちゃけど、しめこみ(ふんどし)させられて、恥ずかしかった』って、永遠に言われます。エキストラの方、そして技術さんらスタッフの方に『よかった』って言ってもらえるまで、不安はなくならないですよ」
博多華丸の中洲における“今後”も左右する今回の舞台。果たして、どうなるか? その答えは3月、博多座で――。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
●舞台『めんたいぴりり~博多座版』
3月6日(金)~29日(日)/脚本:中島淳彦 演出:G2 出演:博多華丸、酒井美紀、紺野美沙子、宇梶剛士、モロ師岡・西村雅彦(Wキャスト)ほか
公演スケジュールなど詳細は博多座HPにて
http://www.hakataza.co.jp/lineup/h27-3/
●ドラマ『めんたいぴりり2』が放送決定!
2015年2月20日(金)、27日(金)19:00~19:57予定
おなじみの面々に加え、落語家の月亭方正がゲスト出演!
http://piriri.tv/
|
|
DVD『めんたいぴりり』 舞台の前の“予習”はこちらで
|
|
|
『食べずに終われんばい! in 福岡 ~ごはん迷う芸人、博多華丸の大決断!~』 「博多座は中州の近く。おいしいものを食べに来るついでに、舞台に来ていただければ」と華丸。もちろんガイドブックはこれ!
|
|
|
川原健『明太子をつくった男 ~ふくや創業者・川原俊夫の人生と経営~』 より深く『めんたいぴりり』の世界を知るには……
|
【関連キーワードから記事を探す】
「休むこと」がいつの間にか“ノルマ”になっていませんか?――漫画家・まんきつが“休み下手”な現代人にサウナを勧める理由
「休むのが下手な70歳って、あまり聞かない」漫画家・まんきつが辿り着いた、罪悪感を手放す“ご機嫌な”休み方
「言葉はホモサピエンスに与えられた能力ですよ!?」 漫画家・にくまん子が語る、「好き」を言わない相手への“違和感”
「ペンネーム選びは慎重に」漫画家・にくまん子が語る10年越しの本音。かつての“衝撃の活動名”と顔出しを止めた理由
国税最強部隊“コメ”が今、密かに狙う「儲かるビジネス」。『おコメの女』監修の元国税が暴露
NSCで芸人を目指した女性が、“セクシー女優”ではなく「見えるか見えないか」で人気になるまで
大喜利ブームの“現場”をのぞいてみた。「会社帰りのサラリーマン」がボケ合う理由
クラシックコンサートに現れる“ブラボーおじさん”に「迷惑」と批判殺到…早すぎる“大声”で余韻が台無し
「あったかいんだからぁ~」で一世を風靡した芸人の現在。ブレイク時は“最高月収800万円”「一年くらいは休日なかった」
「お笑いの賞レースが増えすぎ」盛り上がりに欠ける『ダブルインパクト』関係者が“不完全な大会”と思うワケ
この記者は、他にもこんな記事を書いています








