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沖縄のぼったくり事情。地元民より割高な「ナイチャー価格」とは

日本各地で“プチぼったくり”の被害が続出している。騙された消費者の怒りは心頭に! もはや“適正価格”が存在しないのであれば、せめて警戒だけでもしておきたい……そこで今回は、観光地・沖縄ぼったくり事情に迫る ◆地元民に聞いた! 沖縄ぼったくり事情 沖縄 観光地ぼったくりといえば、沖縄も例外ではない。だが、地元民によると「意外に思うかもしれませんが、沖縄でぼったくり店が台頭してきたのは、ここ最近のことです」という。  観光客の増加とともに、県外の悪質な業者が各地に店を構えるようになってからだという。それに、前に倣えをするように県内の業者もぼったくりをするようになってきた。  県内のぼったくり業者は、主に風俗店などだ。沖縄の夜の街の代名詞ともいえる栄町では、60分5000円で客引きが交渉してくる。ついていくと、70歳に差し掛かろうかという老婆が現れるため結局帰ることになるが、「コンドームを開けて用意していた」という理由で1000円を要求されるオチまでついてくる。ここでの基本的な被害金額は6000円である。  辻などは、もっとひどい。タクシーに乗り「ソープ街まで」とお願いすると、運転手はキックバックしてもらえる店に案内する。店では、20年前のチンピラ風の男が待機し、2万5000円からと強気の交渉をされる。県民価格60分1万5000円に対してである。こうした価格差を、裏では「ウチナー(県民)価格」と「ナイチャー(本土人)価格」と呼ぶ向きもあるようだ。  また、主に飲食店を営む県外の業者は、産地の食材等を一切使っていないにもかかわらず堂々と看板に産地の食材を使っていると誤解をさせるような文言を記載していたり、県民ならまず外食では使わない料金設定となっている。  その一例として、国際通りにある某ラーメン店はとにかく味気ないラーメンに、ホタテやカニなどを適当にトッピングしたものが1400~1600円である。 「さらには、さしておいしくもないステーキを付け合わせたセットがなんと4800円。いくら沖縄だからといって、それを払う人間がいるか疑問です」(35歳・男・現地の住民)  そして県民曰く「最もあくどい商売をしている」というのが、県道○号沿いにある、観光客向けのショップが並ぶ場所。ここでは、300円程度で占いをしてあげて最後に高額のパワーストーンを売りつけることで悪評が高い。  なかには修学旅行の中学生をも相手にぼったくる例もあり、真面目に商売をしている沖縄県民たちは県議会とともにその対策に乗り出している。 <ナイチャー価格> ●ラーメン⇒1600円 (600円) ●ソープ⇒2万5000円 (1万5000円) ●キャバクラ⇒6000円 (2000円) ※()内は地元民価格 ― [ぼったくり店]全国マップ【3】 ―
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