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ゴキブリ対策のタイムリミットは6月 家で気をつけるべきポイントは?

「1匹見たら20匹はいる」と言われるゴキブリ。つまり、出没した時点では勢力を拡大しているため、まずは予防が最重要ポイント。人類の敵との戦いは、すでに始まっているのだ。 [ゴキブリvs人類]最終決戦

6月は先制攻撃のラストチャンス

「ゴキブリは寒さに弱い虫で、冬の間は休眠状態に入っています。それが活動し始めるのが暖かくなってきたこの時季で、27~30℃がもっとも活発になる。『1匹見たら20匹はいると思え』という俗説がありますが、クロゴキブリのひとつの卵鞘には20個ほどの卵が詰まっており、メスは産卵を何回もするので、実際には20匹よりも多い可能性は十分にあります。またゴキブリはフェロモンによって仲間を呼び寄せる習性もあるので、なおさらです」  と、ゴキブリの歴史・生態に詳しい青木皐氏が語るように、1匹見たが最後、絶望の淵に叩き落とされる。だからこそ、Gを家にすみつかせない、卵を産ませない予防策が重要となるのだ。
[ゴキブリvs人類]最終決戦

ゴキブリ駆除の年間計画(出所)ライオン・リビングケア調べ

 ゴキブリの産卵期、つまり繁殖期は5~10月。この時期に我が家にゴキブリを招き入れれば、夜な夜な愛を育み、産まれた卵は約40日ほどでふ化してしまう。 「まずはゴキブリが好みそうな隙間を徹底的に潰すことです。クロゴキブリなら8~13mm、チャバネゴキブリなら5mmの隙間もテープなどで潰す。家具は10cm以上壁から離して設置するのがベストで、それが無理ならキャスターをつけて頻繁に移動・掃除できるようにする。パソコンやコピー機、コーヒーメーカーなどの電化製品は、待機電力でゴキブリにとって格好の寝床となるので、できるだけコンセントを抜いておくことが大切です」(青木氏)  4月に引っ越して、まだ段ボール箱が積み上がったままという家は、Gの格好の餌食となるので注意だ。 「例えば、段ボールのうねうねした隙間。ここに成虫が入り込むことはありませんが、卵を産みつけたり、幼虫の寝床としては最適です。ですから、新居だからといって安心できず、引っ越しの際に持ち込んでしまう可能性がある。段ボールは即刻処分する癖をつけておきましょう」(同)
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ゴキブリにも個性が!家の外にも要注意
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