ギークガールたちがIT業界を席巻する日はそう遠くない!?
スマートフォンなど、ITを身近に感じられるツールが普及したことにより、ITに強いギークガールが増えている。男性顔負けの実力を持つ、ギークガールたちを徹底取材した。
⇒【前編】「アプリ開発の魅力にハマった16歳女子高生の挑戦」はコチラ
◆未来のギークガールを育む環境と取り組み
女子高生の山本文子さんのように、プログラムだけではなく、ビジュアルにもこだわるのは、「女性ならではの大きな強みになる」と考えるタレントの喜屋武ちあきさん。
「作品を通して、自分の技術力を見せたがる男のコに対して、女のコは作品の中身はもちろん、見た目をきれいにしたい、よく見せたいという願望が強いんです。見た目にこだわる男性もいらっしゃいますが、女性ならではのアイデア、知識がないと生まれてこないものもあると思います」
また、Code Girlsを企画し、自身も大学で情報系を専攻し卒業している原綾香さんは、「現場での女性エンジニア不足を耳にする機会が増えてきた」とも。
「女性ユーザーからサイトのデザインなどで改善の要望があると、これまでは男性プログラマーが女性スタッフの意見を聞きながら、サイトのデザインなどを修正していたそうです。ですが、女性のプログラマーなら要望を直接聞いて対応できるので、作業を効率化できますし、反応もいいそうです」
技術が進歩し、山本さんのようなプログラミング初心者の女子高校生でも、アプリ開発できる環境が整ったのも、女性の進出を後押しする要因だ。
「私はおっちょこちょいな性格なので、取材先でプログラムを組んだりしても、必ずどこか間違えてしまうんです(苦笑)。でも、最近はどこを間違えたのか指摘してくれるので、以前と比べて敷居は低くなったと思います」(喜屋武さん)
とはいえ、いまのIT業界が男性主体の職場であるのは事実。そんな状況を少しでも変えるために、原さんはCode Girlsの活動を積極的に行っている。
「Code Girlsは、女のコにももっとIT業界に興味を持ってもらいたいと思い、 ’14年2月から活動を始めました。クックパッドさんやマイクロソフトさんなど、多くの企業にご協力いただき、最近は40人の定員に対して120人を超える応募があるなど、注目度が増してきたと思います」
協力してくれる企業も増えているそうなので、ギークガールたちが、IT業界を席巻する日はそう遠くない!?
【山本文子さん】
16歳の現役女子高生。“アプリ甲子園 2014”の優勝作品であり、シンプルな操作がクセになるiOS向けの『OCTAGON』は現在好評配信中
【喜屋武ちあきさん】
“きゃんち”の愛称で親しまれるタレント。アニメやゲームの造詣が深く、ITにも興味津々。『きゃんちのギークガールになりたくて』では、さまざまなIT企業に取材を行った
【原綾香さん】
コードガールズリーダー。Code Girlsのマネジャーとして精力的に活動中。Code Girlsの詳細は、http://life-is-tech.com/codegirls/
取材・文/黒田知道 撮影/渡辺秀之
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