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ラグビー日本代表・五郎丸歩がW杯への熱き思いを語る

 超精密なゴールキックを武器に、トップリーグでは得点王とベストキッカーを2年連続で受賞し、’14年には日本代表最多得点記録を更新。今やジャパンの大黒柱として欠かせない存在となった五郎丸歩選手だが、2度の代表漏れや所属するクラブの強化縮小を経験するなど順風満帆とはいえない道を歩んできた。9月18日開幕のW杯を前に、桜のジャージに込めた熱き思いを語った!

五郎丸 歩 9月18日にラグビーW杯がイングランドで開幕する。プールBの日本は南アフリカ、スコットランド、サモア、アメリカと対戦。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが掲げる目標は「ベスト8」。これまで日本がW杯で勝ったのは’91年の1試合だけだが、昨年は世界ランキング9位まで上昇しただけにチャンスはある。

 その日本代表の「背骨」ともいえるのがフルバックの五郎丸歩だ。冷静なフィールディングに、絶妙のパス。そして代表にとって生命線ともなるプレースキッカー。W杯に向かう背番号15に抱負を聞いた。

――五郎丸さんって、苗字で得してますよね? だって、一度聞いたら忘れませんから。

五郎丸:得なのかどうかはわかりませんが、インパクトはデカいですよね。

――早稲田では1年生からフルバックに定着し、日本選手権ではトヨタにも勝った。華々しいキャリアになるだろうなあと思っていたんですが、W杯は初出場というのは意外です。

五郎丸:よく、そう言われます。

――早大を出てからヤマハ発動機に入り、最初のシーズンが終わったところでいきなり、チームが強化縮小。波瀾万丈ですね。

五郎丸:他のチームに移籍する選択肢もありましたが、僕は社員としてラグビーを続けることを選びました。

――W杯に関しては、4年前はケガ人が出て、一度は招集の電話までかかってきたのに、結局、話は流れてしまった。その話を聞いて、失礼な話だと思いました。

五郎丸:そんなこともありました。昔のことです。ずいぶん、いろいろな経験をさせてもらいましたが、「最悪な人生を歩んでしまった」と思えばそれまでだし、ヤマハの件も、W杯に出られなかったのも、自分にとっては必要な時間だったと思います。ネガティブになる必要はまったくなくて、その経験があったからこそ、今はいろいろな人たちに支えられている、と心の底から思えるようになったのは大きいです。だって、ヤマハは強化縮小から5年たって、昨季は日本選手権で優勝することができましたからね。

――そのヤマハの監督を務めるのは、いま話題の早稲田実業野球部の1年生、清宮幸太郎君のお父さん、清宮克幸さん。決して戦力的には恵まれているとはいえないヤマハが、よくぞ日本一になった。驚きました。

五郎丸:かなり嬉しかったですね。それまでトップリーグの個人タイトルは獲ってきましたけど、表彰式にひとりで行っても全然嬉しくないんですよ。やっぱりチームのみんなと一緒に表彰式に行くと、まったく思いが違いました。

――みんなと喜べるありがたみがあると?

五郎丸:それなんです。集団スポーツの素晴らしさだと思うんですけど、ラグビーの本当の良さを感じ取れた1年だったと思います。

 このあともインタビューはまだまだ続く。その模様は9/8発売の週刊SPA!に掲載されているインタビュー連載『エッジな人々』にてご覧ください。 <取材・文/生島 淳 撮影/髙須 力>

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