最強の男がRIZINに電撃参戦! 帰国直後の堀口恭司に迫った
最強の男が帰ってきた。世界最大の総合格闘技団体UFCに所属していた格闘家・堀口恭司が、日本の団体RIZINに電撃参戦することになったのだ。帰国直後、その心境を聞いた。
格闘技ファンの間ではその名を知らぬ者はいない堀口は、伝統空手出身の軽量級選手。‘10年に修斗でプロデビューすると、‘13年には同団体フェザー級王座に就くなど、順調にキャリアを重ねてきた。同年には早くもUFCに移籍。世界中の強豪ファイターがひしめくUFCは、所属すること自体がトップ選手の証だが、見事デビュー戦で勝利を飾ると、そのまま3連勝し、フライ級のタイトルマッチまでこぎつけた。
このタイトルマッチでは、現在も王座に君臨し続け、パウンド・フォー・パウンド(全階級を通して最強とされる選手)の呼び声も高いデメトリアス・ジョンソンと対戦。残念ながら一本負けを喫してしまったが、その後は3連勝し、トップ戦線に食らいついた。UFCのフライ級ランキングでは3位につけるなど、日本人選手としてはもちろん、世界を見渡しても最強の選手の一人なのは間違いない。再び王座に挑戦し、ついに初の日本人UFC王者誕生か……? と夢見た格闘技ファンは多かったはず。しかし、そんな堀口が次に選んだ舞台は、昨年大晦日にテレビ中継も放映されたRIZINだった。
「UFCを離れた理由は、試合を組んでもらえないもどかしさですね。年に2試合で、いつ組まれるかもわからない状態で練習を続けても、いつ怪我をしてしまうかもわかりません。間が空いてしまうと試合感も鈍ってしまうので。これからも練習の拠点はアメリカのATT(アメリカン・トップ・チーム)に置いて、試合の度に戻ってきたいと思います」
RIZINはかつてPRIDEを主催していたドリームステージエンターテインメントの元代表・榊原信行氏が設立し、髙田延彦氏が統括本部長を務める団体。アリーナクラスの会場を着実に埋めるなど、00年代初頭の格闘技ブーム再来を願う格闘技ファンから熱い視線を浴びている存在だ。
「入場の盛り上げ方だったり、自分が憧れていたPRIDEと似ている印象です。(UFCの)ケージとリングとの違いは感じないですね。自分が引っ張っていく存在になりたいです。海外ではやはり軽量級の需要は少ないので、RIZINでフライ級が盛り上がれば、世界的にも影響があると思います」
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1292165
そう語る堀口の対戦相手は元DEEPフライ級王者の元谷友貴。4月16日(日)横浜アリーナで開催される「RIZIN 2017 in YOKOHAMA」で激突することが決定した。
世界最大の団体でタイトルマッチにも挑戦
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ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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