一流大学→フリーター→風俗業界。年収1500万円の30歳に聞く、人生の転機「正直、抵抗感はあった」
学歴は役に立たないといわれて久しい令和の日本。しかし、「いい大学→いい会社→いい人生」に代わる新しい成功モデルは、いまだ確立していません。
東京にある一流大学法学部を中退したのち、フリーターから4年で年収1500万円超を実現したKさん(30)。
――大学は名門大の法学部だったそうですね。
Kさん:そうです。僕、地方出身なんですけど、地方から出たかったというのと、進学校出身だったというのもあって、法学部に入りました。でも、すぐ挫折したんです。検事とかになりたいって思ってたんですけど、周りはとんでもなく優秀だったし、六法全書とか全然好きになれなくて。
それでバーを中心にバイトに明け暮れる生活を送るようになって、そのまんま辞めちゃった感じです。バーの仕事って、自分の接客がお客さんの反応になってすぐ返って来るんですけど、それが面白くなっていったんです。そこからは飲食を中心に、いろんなバイトをしていました。正直、稼げていたし、遊ぶ金もあったし、実際大学の友達なんかより遊んでいて、24歳くらいまでは楽しくやっていましたね。
――24歳までは“リア充フリーター”だったわけですね。
Kさん:僕の性格を語るときに負けず嫌いっていうのがあるんですけど、この年齢くらいになったとき、ふと大学時代の友達と比べちゃったんですよ。みんなメガバンクとか総合商社とかなんで、差がすごくついちゃってて。
それで25歳のときに、バイト仲間だった親友と下北沢にバーを開店したんです。良い物件があるからって聞いて、よしやろうって。でも資金が全然足りなかったうえに、本当に激務が続いて、僕、半年で離脱しちゃうんですよ。大病を患って、入院生活です。
――そこから、どうやって今の選択肢に出合い、やってみようという流れになったんですか。
Kさん:結局バーは閉店して、これからどうしようかって考えているときに、バイト関係で知り合いだったNに連絡したんです。今の会社の創業メンバーですね。僕らのバーにも一度遊びに来てくれていて、「何か困ったら連絡してよ」って言ってくれてたんです。
Nって、年齢が4つ上なんですけど、いわゆる性風俗業界のイメージみたいな人とは真逆のタイプなんですよ。風貌は草食系というか、マイルドな感じで、経歴も誰もが知る某大手人材グループ出身だったりするんです。性格も気さくですし。
そうしたら、「メシ行こう」ってなって、Nに言われたんですよ。「3年頑張ったら、年収1000万円稼げるようになる」って。それでもう、入社を決めましたね。正直、抵抗感はありました。でも、大学の同期に負けたくない。30歳までにゼッタイ追い抜いてやるって、誰にも相談しないで、すぐその場で出した答えでした。
現在、オナクラの店長として、渋谷・五反田の2店舗を統括しています。若くして高収入を得た半面、さまざまなイメージがある業界に飛び込んだのかなぜか。本音を探りました。
法学部に入るも挫折した過去
なぜ風俗業界に飛び込んだのか
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