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警察官を55歳で退職し、北海道での“ほぼゼロ円”生活を楽しむ男性。ガスや水道もナシ

いまや65歳定年が普通になったが、「ホンネを言えば60歳で仕事を辞めたい」という人は多いはず。そのために必要なのは、やはりお金だ。年収ダウンの再雇用にすがることなく、爽やかに会社との別れを告げるにはどんな戦略が必要なのか。老後資金、退職金、住居費などを多角的に分析!

警察官を退職しほぼゼロ円生活がスタート

[60歳でもう働かない]お金戦略

田中優祥さん(58歳)。3人の子供がいるが、すでに社会人として独立済みだという

夫婦で小屋暮らしをしつつ、自給自足の生活を続ける猛者もいる。北海道在住の田中優祥さん(58歳)は、36年間勤めた警察官を55歳で退職。今は小屋をリフォームしながら、ほぼゼロ円で暮らしている。 「退職の原因は、腰痛の悪化でした。警察官一筋でしたが、術後のリハビリもあり継続した勤務ができず民間企業に転職はできない。そこで考えたのが、年金受給の60歳まで、約5年間を無職で過ごすことだったんです」

トータルで10万~20万円の節約に成功

まず着手したのは、家賃をタダにすることだった。 「昔、自分の土地に26万円のボロい作業小屋を建てていたので、1年かけて人が住める状態に。ガスや水道はないので、薪ストーブと井戸水でまかなう。 電気はソーラーパネルを購入して、ポータブル電源に蓄電すれば、光熱費もほぼゼロ。トータルで10万~20万円の節約ができる」
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優祥さんの現在の支出は…
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