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「株価10倍を達成したゲーム株」はこれ!日本株高騰のなか“明暗くっきり”のゲーム銘柄8選

時代の波で激しく変動するゲーム株

 すき家を展開するゼンショーの株価はここ10年で約10倍、三菱UFJ銀行の株価は4年で約4倍……。予想を超える高騰で、儲かっているという方も多いと思います。では、ゲーム株の動きはどうでしょうか? ゲーム株には中東のオイルマネーが流入しているという噂も!?  今回は、大手ゲームメーカーやスマホアプリメーカーのなかから、時代の波に乗って株価が大きく変動した8銘柄をピックアップ。まさに明暗くっきり! みなさんは注目しているゲーム株はありますか?(※以下、コラム内の株価はすべて現在の分割を考慮した数字です)

●日本を代表するゲーム株・任天堂

任天堂

日本のゲーム株の代名詞的存在、任天堂の公式サイト

 Wii Uの失敗で一時期低迷していた任天堂株。2012年には807円の安値をつけましたが、Nintendo Switchの大ヒットで上昇気流に乗り、今年2月には上場来高値となる9028円を記録しました。現在はやや下落して調整中なものの、いまだに高値圏で推移。  ただし、Switch本体の売上はピークを過ぎ、後継機の全容もいまだ見えず、先行きは不透明。任天堂の株価はハードの成否に大きく左右されます。後継機の発表で株価がどのように動くか注目です。

●「量から質への転換」を図るスクウェア・エニックス

スクエア・エニックス

ヒットタイトルが待たれるスクエニ公式サイト

 2012年からのアプリゲームブームに乗り遅れたスクウェア・エニックス・ホールディングスの株価は、2013年に943円の底値をつけました。しかし、コロナショック以降、巣ごもり銘柄の代表格として注目され、2020年には株価7000円を達成しました。ただ現在は、2023年6月の上場来高値7566円からおよそ4割減の4000円台半ばまで下落しています。  2024年3月期に、開発中のゲームの見直しで220億円の特損を出し、5月に発表された新中期経営計画では、「量から質への転換」を打ち出しています。ここのところスマホアプリや新規のコンシューマゲームでヒット作に恵まれていないスクエニ。『ドラクエ』『FF』に肩を並べる新ブランドが待たれます。
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世界進出に成功したカプコン
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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