俺の夜
【担当記者:苫米地】
帰り際、店長に気になっていたことを聞いた。ズバリ「女のコたちは営業などするんですか?」と。
すると意外や「イエス」とのお答え。
「あくまで普通のキャバクラと同じノリで楽しんでいただき
たいと思っています。女のコもやる気のあるコしか採用しておりません」とのこと。AV嬢と店外デートや、はたまた「画面の続きを……」なんてこともあるかもしれない!
AVでのプレイはハード、お店での接客は丁寧なキャストたち。
左から一色あずさちゃん、姫乃さやかちゃん、今井じゅりちゃん、ゆうかちゃん
【CLUB@Virgin 六本木】
住:港区六本木3-9-5 ゼックスバウム館3F
TEL:03-5474-8833
営:19~翌1時
料金:1万円(60分)~税・サ30%
http://www.virgin-av.com/
同店をプロデュースした元AV女優の早坂ひとみちゃんは週1~2の出勤。
店長によると「2月14日には超人気女優だった小沢菜穂ちゃんが来店し、
早坂と一緒に接客をいたします」との衝撃情報が!
撮影/桜井健司 文月みほ
六本木に現れた「100%AV女優キャバクラ」
その実力を探る!
【担当記者:苫米地】
街を歩けば不況風。容赦なく吹きつける風は、お水の世界には暴風雨となり、夜の蝶から聞こえてくるのは「青息吐息」の雨あられ。
そんな折り、旧知の夜遊び仲間から「六本木を台風の如く席巻しているキャバクラがある」とのタレコミが。聞けば、その売り文句が「100%AV女優キャバクラ」。文字通りキャストが全てAV女優という店がこの冬にオープンしたとのこと。しかもプロデュースは超一流AV女優だった早坂ひとみ! キャストも鈴木杏里ら、有名女優が揃っている。それを目当ての客が行列をつくり、夜9時以降は連日超満員だとか。しかし、これまでもAV系モデル事務所が経営し「AV女優在籍」と謳うキャバクラは幾多もあった。しかし、AV女優が実際には在籍だけで出勤していなかったり、出勤していても接客が未熟だったり、他のキャバ嬢と折り合いがつかなかったり、結果的には短命に終わる例が多い。近いようで遠いキャバとAVの世界。果たしてこの店はどうなのか? さっそくその実力のほどを確かめに行くことに……。
夜7時。開店と同時に店へ。シックな扉を開け、店に入るとまず目に飛び込んでくるのが、店内中央の席にずらりと座るキャストたち。これが皆AV嬢なのだ。否応なしに熱いものが……。10人ほどが待機しているが、胸の大きく開いたドレス、コスプレ系の衣装を纏うコもいてバラエティに富んでいる。横目で彼女たちを見つつ席へ。画面で見覚えのあるコもいる。
■画面で俺を”熱く”したあのコに手が届く!
やはり普通のキャバ以上にソワソワと落ち着かない俺がいる。ついドレスの下のあられもない姿を想像してしまうからか。
「こんばんわ! いらっしゃ~い!」
ほどなくして現れたのは、なんと!……天井まで濡らし、カメラをも壊すハードなプレイで俺の身体の一部をコチコチにしてくれた、「潮吹きの女王」紅音ほたるちゃんではないか! いきなりの大物の登場に面食らい、あるい意味すべてがコチコチになる俺。
「そんな緊張せーへんでええよ!」
ソーダ割りを作りながら、関西弁で気さくに話しかけてくるほたるちゃん。AVの世界に入る前、大阪でクラブラウンジの経験があり、華麗なステアは”昔とったきねづか”。聞けば他のキャストもお水経験者が多いようだ。
しかし妙な感慨にふけってしまう。ブラウン管(拙宅は液晶に非ず)の中で見ていた彼女が俺のすぐ横でお酒を作っている。隠れてはいるが、ドレスからのぞく見事な谷間は紛れもなくあの画面と同じものなのだ!
「昔、クラブラウンジやってたころですら(タッチ厳禁なのに)結構オッパイ触られたりと大変やったのに、AVっていうことで触られるのかなと思ってたけど、ここで
は全くない。お客さんが大人しくて拍子抜けするくらい(笑)」
あらぬ妄想をして狼藉を働く輩はいないかと聞くと、意外なお答え。ほたるちゃんだけでなくほかのキャストも異口同音に言うらしい。
「お客さんをリラックスさせようと思ってエロトーク振ったら結構引かれねんで! どないしよ(笑)」
お客は意外と普通の会話を求めに来るのだろうか?
俺はハードユーザーゆえ、敢えて男の夢”潮吹きの秘密”を聞く。すると、スポーツ飲料を7Lも飲んだというような話が次々。女体の神秘にうなずくことしきりの俺。
そうこうしているうちにどっとお客がなだれこんできた。4人とか6人とか団体様である。
ここでお時間。ほたるちゃんとは無情のお別れ。名刺をいただくと裏には直筆メッセージが!!
帰り際、店長に気になっていたことを聞いた。
現在はAVを引退し、タレント活動をする紅音ほたるちゃん。
今後は、2月3・21日にゲストとして出勤予定
「いつもお世話になっております……」
初対面だが、”親近感”が恥ずかしい。
漢なら臆せずエロトークに花を咲かせて欲しい!
撮影/桜井健司 文月みほ
ついに4000円で遊べるクラブも。
不況下の銀座をぶらり旅
【担当記者:苫米地】
リーマンショック、株価の大暴落と日本経済には暗いニュースが相次いだ今年、世間の景気動向にもっとも影響される繁華街、”夜のリトマス試験紙”銀座の景気を調査に……と言っても夜はおろか、昼の銀座すらまったく縁のない俺。単独行動はいささか不安なので、今回は旧知の仲で「夜遊びの達人」O氏に同行をお願いした。
「いやぁ、本当に人がいないな~」
週末の夜9時過ぎ。数寄屋橋交差点で落ち合うと、開口一番O氏はつぶやいた。確かにクラブが軒を連ねる、金春通り、花椿通りを歩いても人はまばら。空車のタクシーがズラリと並んでいる。これなら、俺の「クラブ活動のホーム」中野のほうが活気ある印象だ。
高級な品揃えの花屋。需要も少ないのか立ち寄る人は少ない。
付近の通りでは名物の新装開店や誕生祝いの花も見られなかった
■閑古鳥の鳴く目抜き通りのクラブ
「どうですか~、お二人様」
背後から忍び寄る客引き。エンポリオ・アルマーニのマフラーを見せつけながらこっそりと、「このお時間なら、5000円で……」。
思わず顔を見合わせるジーンズ2人組。聞けば、座るだけで60分1万2000円の店。O氏がそっと俺に耳打ちする。「ここ××系列で、女のコも可愛いって評判だった店なのに。大丈夫なのかな」
その後も次々と客引きに声を掛けられる。異口同音に「5000円に割引きます……」と袖を引く。
電通通りに出る。ここは「7000円に」のオンパレード、相場は高めだ。その中で、「五千円でお願いします」と深々とお辞儀をする客引きが。
「4000円にならないの?」
さすが強気の、達人O氏。すぐさま店に電話で確認する客引き。
「かしこまりました、一時間4000円でやらさせていただきます」。
案内されると狭めながらも豪華。大きな花が飾られ、ジャズが流れる。色とりどりのドレスを纏った女のコが丁寧に頭を下げる。本当に4000円でいいのか。一抹の不安を覚えながらソファに。横では石井光三社長似の紳士が女のコ3人とフルーツを食べている。
「こんばんは~。本日は、ご来店ありがとうございますぅ」
やってきたのはYちゃん。森泉似の美女だ。丸みを帯びた名刺を渡されデレデレする俺。ブランデーのボトルがセットされ、Yちゃんが水割りを作ろうとしたそのとき、「あっ、これ空いてんじゃん!」。キャップを指差し、ボーイを呼びつけるO氏。さすが達人、散々値切っておいて容赦ない。新品に代えさせた所で乾杯。不穏な空気に気圧される俺、Yちゃんとの会話もぎくしゃく。向かいのO氏は女のコの髪なんぞ触りながらアドレス交換……。ボーイに呼ばれYちゃんがご退席。ホッとしていると、今度は八重歯の可愛いMちゃんが登場。安めぐみ似のルックスに癒される。それとなく店の景気を聞くと、お客の入りがめっきりと嘆く。それでも午前2時頃になるとこの通りの名の某代理店関係者がどっと押し寄せることもあるそう。政治、経済、文学と話題の幅が広いMちゃんを場内指名し、盛り上がっていると時間に。
恐る恐る伝票をのぞき込むと「ポッキリのお値段」でひと安心。
10階建てのテナントすべてがクラブ。
「E」の前には大勢の客引きがおり、「女のコを直に見て、決めてください!」という新手も
<協力>大脇克浩(オールアバウト「大人の夜遊び」ガイド)