第十五夜 【前編】

六本木に現れた「100%AV女優キャバクラ」
その実力を探る!

【担当記者:苫米地】

 街を歩けば不況風。容赦なく吹きつける風は、お水の世界には暴風雨となり、夜の蝶から聞こえてくるのは「青息吐息」の雨あられ。

 そんな折り、旧知の夜遊び仲間から「六本木を台風の如く席巻しているキャバクラがある」とのタレコミが。聞けば、その売り文句が「100%AV女優キャバクラ」。文字通りキャストが全てAV女優という店がこの冬にオープンしたとのこと。しかもプロデュースは超一流AV女優だった早坂ひとみ! キャストも鈴木杏里ら、有名女優が揃っている。それを目当ての客が行列をつくり、夜9時以降は連日超満員だとか。しかし、これまでもAV系モデル事務所が経営し「AV女優在籍」と謳うキャバクラは幾多もあった。しかし、AV女優が実際には在籍だけで出勤していなかったり、出勤していても接客が未熟だったり、他のキャバ嬢と折り合いがつかなかったり、結果的には短命に終わる例が多い。近いようで遠いキャバとAVの世界。果たしてこの店はどうなのか? さっそくその実力のほどを確かめに行くことに……。

 夜7時。開店と同時に店へ。シックな扉を開け、店に入るとまず目に飛び込んでくるのが、店内中央の席にずらりと座るキャストたち。これが皆AV嬢なのだ。否応なしに熱いものが……。10人ほどが待機しているが、胸の大きく開いたドレス、コスプレ系の衣装を纏うコもいてバラエティに富んでいる。横目で彼女たちを見つつ席へ。画面で見覚えのあるコもいる。

ypru15_1.jpg

■画面で俺を”熱く”したあのコに手が届く!

 やはり普通のキャバ以上にソワソワと落ち着かない俺がいる。ついドレスの下のあられもない姿を想像してしまうからか。

「こんばんわ! いらっしゃ~い!」

 ほどなくして現れたのは、なんと!……天井まで濡らし、カメラをも壊すハードなプレイで俺の身体の一部をコチコチにしてくれた、「潮吹きの女王」紅音ほたるちゃんではないか! いきなりの大物の登場に面食らい、あるい意味すべてがコチコチになる俺。

「そんな緊張せーへんでええよ!」

 ソーダ割りを作りながら、関西弁で気さくに話しかけてくるほたるちゃん。AVの世界に入る前、大阪でクラブラウンジの経験があり、華麗なステアは”昔とったきねづか”。聞けば他のキャストもお水経験者が多いようだ。

 しかし妙な感慨にふけってしまう。ブラウン管(拙宅は液晶に非ず)の中で見ていた彼女が俺のすぐ横でお酒を作っている。隠れてはいるが、ドレスからのぞく見事な谷間は紛れもなくあの画面と同じものなのだ!

「昔、クラブラウンジやってたころですら(タッチ厳禁なのに)結構オッパイ触られたりと大変やったのに、AVっていうことで触られるのかなと思ってたけど、ここで
は全くない。お客さんが大人しくて拍子抜けするくらい(笑)」

 あらぬ妄想をして狼藉を働く輩はいないかと聞くと、意外なお答え。ほたるちゃんだけでなくほかのキャストも異口同音に言うらしい。

「お客さんをリラックスさせようと思ってエロトーク振ったら結構引かれねんで! どないしよ(笑)」

お客は意外と普通の会話を求めに来るのだろうか?

 俺はハードユーザーゆえ、敢えて男の夢”潮吹きの秘密”を聞く。すると、スポーツ飲料を7Lも飲んだというような話が次々。女体の神秘にうなずくことしきりの俺。

 そうこうしているうちにどっとお客がなだれこんできた。4人とか6人とか団体様である。

 ここでお時間。ほたるちゃんとは無情のお別れ。名刺をいただくと裏には直筆メッセージが!!

 帰り際、店長に気になっていたことを聞いた。 

ypru15_2.jpg

現在はAVを引退し、タレント活動をする紅音ほたるちゃん。
今後は、2月3・21日にゲストとして出勤予定

ypru15_3.jpg

「いつもお世話になっております……」
初対面だが、”親近感”が恥ずかしい。
漢なら臆せずエロトークに花を咲かせて欲しい!

撮影/桜井健司 文月みほ

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
苫米地の他の記事