訪れたのは、昨年12月にオープンしたばかりの西洋ドールハウスをテーマにしたコンカフェ「Bisquedoll(ビスクドール)」。このお店が今、新宿の夜の景色を新たな風景に“きせかえ”ようとしているのだとか。 オーナーでありながらお店にも立つのはTwitterフォロワー数36万人超のコスプレイヤー、チロルちゃん。
「コスプレイヤーのファンは警官やナースなど、必ず好みの衣装が一つはある。飲みながら推しの女のコを自分の好きな衣装に着替えさせられるお店があったら楽しそうと思ったのが、このコンセプトで始めたきっかけです。店内には30種以上のコスプレ衣装を用意。お酒を入れてキャストと仲良くなれば好みの衣装への着せ替えを交渉できます」
さて、どのコにどの衣装を着せようか……。迷う。うーん、こんなに悩んでしまうのはキャスト全員が人形のように美しいコばかりだからだ。
「私を含め、キャストにはいわゆる“インフルエンサー”が多いんです。そのなかでもゴシック衣装が似合いそうなコを厳選して採っているので、みんなフランス人形のようにかわいいんです」
コスプレスタジオ顔負けのフォトブース
オーナーのチロルちゃんはとにかく“こだわり派”。経営を学ぶため、他店で店長として修業。その後、1年間の準備期間で構想を練り、衣装や内装にも真摯に向き合ってビスクドールが出来上がった。
「制服は信頼できるコスプレイヤーさんと一緒に生地選びからこだわりました。内装の小道具もすべて現物を見て購入。特に見てほしいのは撮影ブース。有名なスタジオのオーナーさんにプロデュースしてもらったので、コスプレスタジオで撮影しているような“映え写真”が撮れるんです。“コンセプト”に対して細かいところまでこだわっているので、コンカフェ好きなお客さんにも好評です」
チロルちゃんの努力もあって店はオープンから大繁盛。常に笑い声が響き渡っている。
「常連のお客さんには『キャストのコの接客能力が高い』とよく言われますね。インフルエンサーになりたいコが集まってくるので、社交的で仕事に熱心なコが多いんです。頑張ってる女のコに元気をもらいたい人はこのお店がきっと合いますよ!」
シャンパンの開栓音に魅せられて、ドールたちは姿を変える。現実か幻か境目があいまいな、奇跡のような夜がこの店では毎夜繰り返される。
きせかえコンカフェBisquedoll(ビスクドール)
住:東京都新宿区歌舞伎町2-38-8 八汐会館3F
営:18時〜25時
休:なし
料:チャージ1h1000円(ワンドリンクオーダー制)、飲み放題1h3500円 キャストドリンク1000円
HP:(https://www.chiroru.store/bisquedoll)
撮影/村木寛子
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