朝まで飲んでも飲み足りない!
そんな夜の終着駅、朝キャバの魅力
【担当記者:テキサス】
泥酔後、馴染みの女性のひざ枕。テキサスをあやすかのように、女性が子守唄のつもりか河島英五の名曲『酒と泪と男と女』を口ずさむ。
「♪飲んで~飲んで~飲まれて飲んで~(中略)やがて男は静かに眠るのでしょう」
今にも閉じてしまいそうな目をこすり、閉店とともにキャバ嬢に別れを告げる。宵越しの女性は持たない罪な男、テキサスです。
外に出ると、もう次の一日が始まろうとしている。あまりにも健康的な朝の光が酔いを醒ます。
このまま帰るのも物寂しい……。そんな夜というか、朝に見つけたギラギラと輝くあの看板は何?
「朝キャバ営業中! モーニングスーパーパイロン」
同伴は始発出勤! 朝キャバ嬢は健康的
まさかこんな時間にキャバクラが……。
風営法の改正ですっかりキャバクラの深夜営業ができなくなった今、ホストや水商売関係者を相手に朝から営業するキャバクラがあることは知っていた。だが、ここは六本木や歌舞伎町ではなく、吉祥寺。井の頭公園をはじめ、若者や家族連れが集まる洒落た街だ。
朝の光に酔いは醒め、目の前の看板に眠気も吹っ飛んだ。扉を開けると、そこには確かにキャバクラの光景が広がっていた。
「いらっしゃいませ~!」
現在の時刻、午前7時。”俺の夜”は終わらない。
だが、いったいこんな時間に、どんな客がいるというのか。周りを見渡すと、テキサスだけでなく、ワイワイと盛り上がっている。日の出から営業しているというが、この街にそんな需要があるの?
「お客さんは周辺の飲食店の人が多いかも。飲み足りなくて、流れてくるお客さんもいますよ」
席についてくれたココちゃん(21歳)がそう説明してくれた。確かに六本木や歌舞伎町ほどではないが、吉祥寺にもキャバクラは点在している。そのほか、居酒屋などの飲食店のスタッフ、そして周辺で飲んでいた人が最後に飲み流れてくるというわけだ。
朝キャバという時間帯上、泥酔したお客さんが来ることもしばしば。
「ボトル入れていい?」と聞かれても、もはや判断能力ナシ!?
撮影/秀香
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