第八十八夜【前編】

コスプレの新聖地池袋で

可憐な乙女に恋焦がれる夜



 渋谷・新宿に並ぶ巨大ターミナル池袋。俺にとっては、埼玉の玄関口といった印象しかなく、夜遊びと言えば、豊島区役所辺りでの、ここでは到底書けない”人妻遊び”だ。

 しかし、最近この街には違う顔があるという。キーワードは「オタク」。この連載でも何度かオタクをテーマに秋葉原の萌え系を攻めてきたが、アキバのオタクが男性中心であるのに対して、ここ池袋は女性が中心。女のコがわざわざ男装して接客するBL(ボーイズラブ)系飲食店や、女子向けのコスプレを扱ったお店が集中。その一角は「乙女ロード」なる名前がつけられ、アニメ好きの女のコが集まるスポットとなり、もはや観光地化しているともいう。「最近じゃなんでこんなコが? と思うような可愛いコがコスプレを買いに来ているんですよ」

サンシャイン周辺は”乙女”たちでいっぱい

 小鼻を膨らませ熱く語るのは、お馴染み夜遊びガイドのO氏。確かに覗いたコスプレ専門店では、”今どきギャル”がキャッキャしながらコスチュームを選んでいる。

「あ! プリキュアのコス。可愛いなぁ。あのコ買うのかな? 話しかけてみようかなぁ!」

 目尻を下げコスチュームを物色するO氏。30半ばの男が品定めする様は、店の警戒レベルを上げるのには十分。店員腐女子の執拗なマークに屈し店を出た。

 確かにサンシャイン60近くの通りにはコスプレ姿の女のコがちらほら。アキバと違うのは女のコに妙な”馴れた感じ”がしないところか。

「男のオタクがあまりいないので、場が荒れてないんです。来るたびにピュアな気持ちになるんですよ」

 そんな雰囲気を独特の表現で解説するO氏。そんなO氏が「今、最もピュアになれる」というコスプレスポットが近くにあるという。


コスプレ好き女子の聖地「乙女ロード」
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サンシャイン60の西側に広がる異世界。女性を対象にしたアニメグッズ
や同人誌などを扱う店舗が密集。そんな店に今どきの女のコが吸い込
まれていく様子には驚く






協力/O氏(夜遊びガイド)  撮影/渡辺秀之

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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