プロプレイヤーも輩出する“アミューズメントポーカー店”を直撃
海外に定住してポーカーというゲームを生業にするプロポーカープレイヤーという職業があることは、前回書いた記事「21歳で賞金1000万円!ポーカー世界王者が明かす“プロポーカープレイヤー”とは?」でお伝えしたとおり。取材に応じてくれた横澤プロが主に腕を磨いた場所が、「東京dePOKER」というアミューズメント店。早速、同店を訪れてみた。
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お店のゲームスタイルは、ノーリミットテキサスホールデムのトーナメントがメイン。その日の参加人数、順位によってポイントが加算されていきスコアを争う。月間を通じて上位に入賞したプレイヤーには、プライズとして海外トーナメント参加権が与えられるというのが主な仕組みだ。
店内を見渡してみると、間接照明の下でゲームに興じるプレイヤーのなかには、海外トーナメントで活躍する面々も多い。マカオ、ラスベガスのポーカールームにもひけをとらない、ラグジュアリーな空間作りが、本場カジノを体験したことのあるプレイヤーたちを惹き付けるのだろうか。同店のマネジャーを務めるカツマ氏に話を聞いてみた。
「当店は曜日ごとに渋谷、新宿、六本木などをサーキットで回る形式を取っています。ですので、折り畳みのポーカーテーブルのほうがラクではあるのですが、そこは雰囲気を壊さないように、本格的な備品を開催ごとに入れ替えています。また、ポーカーはゲーム自体が楽しいってことももちろんあるんですけど、それ以上に“誰と遊べるか?”ってメンツを楽しむ部分もあると思うんです。プレー中にアクション批判をしたりするのはマナー違反なので、運営側として一番神経を使っているところですが、テーブルを離れてポーカー談義を繰り広げることは、スキルを磨くという点で、お互いにメリットがあります。横澤クンもお店で知り合った仲間と語り合ううちにレベルアップしました。そういう場に誘導するのも僕の役目だと思っています」
とはいえ、強豪プレイヤーばかりが集まる“虎の穴”というわけではない。同店では初心者無料レッスンを毎日開催。「もっと日本で流行ればいいのに」と感じているポーカープレイヤーはお店に多い。無料レッスンを受けて、初めてデビューするプレイヤーに、「一緒に楽しもう」と競技人口を増やそうという姿勢はこの日も多く見られた。
「ポーカーの一番の魅力は“読み合い”だと思っています。レベルに関係なく、“相手が何を持っているか?”をリーディングしながら自分の手と見比べてアクションを選択していく。その選択が正しかったときの快感は、他のゲームでは味わえないものです」
まずは“楽しむ”ことから始めて、プレーに自信が出てきたらポイント争いに参加してみる。そうして切磋琢磨しながら海外挑戦権を獲得できた頃には、海外でも互角に戦えるプレイヤーに育っているはず。ちょっと知的な大人のお遊び、まずは体験してみてほしい。 <取材・文・撮影/スギナミ>
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