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CGではなく、本物!! 長渕剛が炎に包まれる撮影秘話

CGではなく、本物!! 長渕剛が炎に包まれる撮影秘話

炎に包まれる長渕氏。いったいどんな写真が完成形として本誌に掲載されているのか、是非ご確認を!

「今、炎を使うイメージが浮かびましたね。背中に炎を背負う」  それは突然の一言だった。目の前にいるのは日本で彼を知らないという人はいない大スター、長渕剛氏。来週、12月22日発売の『週刊SPA!』の年末年始合併号の表紙とロングインタビューへの登場を依頼した数日後、なんと本人を交えての事前打ち合わせが行われたのだ。  通常、よほど懇意にしているアーティストなどでない限り、この手のインタビューと撮影で事前にアーティスト本人と打ち合わせをすることなどない。ましてや天下の長渕剛だ。緊張しながら、撮影のアイデアをプレゼンし終えたあとに、冒頭の一言は発せられた。 「イメージは自家発電なんですよ。自分から炎が噴き出ているイメージ。暗闇の中に燃えている感じを出したい」  そして、次々と長渕氏から炎を使った撮影のアイデアが飛び出してくる。さらには、炎を使った撮影が困難だった場合の代案のアイデアまでいただいたが、打ち合わせを終える頃にはなんとしてもこの絵を撮りたい、という気持ちになっていた。  それから2週間、炎の使える撮影場所探しから始まり、炎を出してくれる特殊効果さんとの打ち合わせ、撮影に必要な機材の調達などに奔走し、あっという間に本番当日を迎えた。最大の難点は、今回押さえられた場所はスタジオではなく、ただ空間だけがある貸倉庫だったことだ。期日が差し迫っていたため、外部の専門家に依頼することは不可能。普段は肉体労働などまったくしない編集者やライターたちが、暗幕などを吊るすために、早朝から巨大なセットを組みあげた。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=764817
CGではなく、本物!! 長渕剛が炎に包まれる撮影秘話

炎撮影のために組まれたセット

 その間にも、特効さんが炎を出しながらテストを開始。ボゥっと、巨大な炎が噴きあがる。想像はしていたが、思った以上に大きな炎だ。カメラマンのセッティングも終わり、無事に準備は完了。長渕氏の到着を待つ。  そして12時、長渕氏が撮影会場に到着。「遠かった~」とにこやかにスタッフ全員に笑いかけてくれる。そして、すぐに「まず、炎を見ましょうか」と、自ら現場を仕切って確認作業に入る。 「不動明王の炎のように、もっと高く。それから、手前に炎を出せないか」と、明確にイメージを伝え、それにすぐさま応える特効さん。この方は長渕氏と長年お仕事をされてきたということで、阿吽の呼吸ですみやかに手直しが完了。 「よし、これで行きましょう」  そう言うと、長渕氏は自ら運び入れたトレーニング機材のある控室へ。ボディをバンプアップするために自らの肉体をいじめぬく音と声だけが、響いてくる。  そして、約1時間後、見事に鍛えあげられた肉体と共に長渕氏が控室から戻ってくるとついに撮影開始。長渕氏が声をかけると、炎が立ち上がり、同時にカメラのシャッターが切られる。何本も何本も立ち上がる炎は本当に美しく、その撮影風景を見ているだけで感無量だった。編集者として10年以上、さまざまな撮影を経験してきたが、ここまで大規模で、ここまですごい写真を撮れたことはない。  何十枚も、すさまじい写真を収め、無事に撮影は完了。すべては長渕剛氏のアイデアとディレクションによるものである。これまでギター1本で1万人の観客に立ち向かったり、桜島に7万5000人を集めたり、といった数々の伝説を築いてきた長渕氏。2015年8月22日には富士山で10万人を集めるオールナイトライブを敢行する。そんな数々の大舞台を駆け抜けてきた長渕氏からすれば、今回の撮影は日常の一部なのかもしれないが、SPA!にとっては確実に「伝説の一枚」となる写真が残されたのである。  さて、インタビュー終了後、長渕氏に炎の撮影というのは「こういう絵を撮ってみたい」というインスピレーションだけだったのか、それとも何か炎自体に意味性があったのかを聞いてみた。 「まあ、両方あるんでしょうけどね。『燃えろよ!』とか『燃やせよ!』っていう意味はありますね」  そう言うと、長渕氏はとびっきりの笑顔を残し、颯爽と撮影会場を後にしていった。 ※長渕氏の公式YouTubeチャンネルで公開された、撮影風景動画はこちら!! ●長渕剛 撮影風景その1 ⇒【動画】http://www.youtube.com/watch?v=oa_dEqDIKFs
●長渕剛  撮影風景その2 ⇒【動画】http://www.youtube.com/watch?v=_yc87zkmZ68
※この長渕剛氏ディレクションによるすさまじい炎の写真は、『週刊SPA!』12/22発売号の「エッジな人々」に掲載。ぜひ、ご確認を。 取材・文/織田曜一郎(本誌) 撮影/齋藤清貴 特殊効果/永岡 昇
週刊SPA!12/30・1/6合併号(12/22発売)

表紙の人/長渕剛

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