最近みかけるデジタル用語「IoT」ってどんな意味?

IoT(=Internet of Things)。「モノのインターネット」と訳されるバズワードで、2014年頃からよく使われるようになった。かつてよく耳にしたユビキタスとは違うのか? その正体に迫る。

◆画面なし・操作なしでもOK センサーから新しい価値提案

西田宗千佳氏

西田宗千佳氏

「IoT(アイオーティ)は、基本的にユビキタスと近い概念ですが、理解の仕方やイメージするものが異なります。ユビキタスという言葉が盛んに使われていた時期はちょうどPCやネットが一般的に普及した頃で、IoTはスマホの普及がその前提にあります」とは、デジタル系ジャーナリストの西田宗千佳氏(以下同)。

「ユビキタスは、PCなどの情報通信機器が実現する次の価値として、いつでもどこでもネットにつながる、ありとあらゆるものが通信するという社会を目指していました。それは、イメージとしてスマホが実現した部分も大きく、スマホが普及し、次の新しい価値を実現する言葉としてIoTという新しい言葉が生まれました」

 言葉自体は4年前には生まれていたというが、’14年頃からよく聞くようになったのはなぜなのだろうか?

「自販機はかなり前からセンサーとPHSが内蔵されており、商品の残り本数や温度などの情報をセンターに集約していました。ほかにも工場の在庫管理など、企業では使われていましたが、まだセンサー類なども高く、一般の人が利用できませんでした。それが、センサーや通信モジュールを搭載したスマホが普及したことでコストが下がり、ほかにも利用しようという流れになったのです」

 ビジネス利用では具体的な用途が思い浮かぶが、個人利用ではどんなことに役立つのだろうか。

「各種センサーや通信モジュールを載せたモノ同士や、スマホとの連携で、情報を意識せずに得られるようになります。さらに、画面なし、操作なしでも、モノ同士の通信で情報を得るといったことも可能です。例えば、決められた時間にペットにエサをやる機械。ペットにつけたセンサーで体温や体調などを把握、さらに部屋の気温、シーズン、犬種などの情報を合わせ、ネットの情報を参照して、最適なエサやりができるようになったりします」

 ここでは、西田氏が家電見本市「CES2015」などで見つけた気になる最新IoTガジェットを紹介しつつ、IoTの可能性を探っていこう。

◆投げれば自動でパチリ ハイテクドローンで集合写真も快適に撮影<ドローン>

 IoTの基本は、あらゆるモノにセンサーと通信モジュールが搭載され、モノ同士、スマホやクラウドと連携すること。

「インテルが主催したコンテストで優勝した『Nixie』はとてもユニークな製品です。普段はリストバンドのように腕に巻き付けておくことができ、腕を振ると変形して自動で飛び立って写真を撮影してくれます。さらに、スマホへの自動転送やSNSへの投稿をすることもでき、撮影後は自動で腕に戻ります。使い方はシンプルですが、顔認識、加速度センサーなどさまざまな技術要素の組み合わせで実現しています」



【西田宗千佳氏】
ジャーナリスト。PCから家電までデジタル機器全般について、取材・解説記事を新聞・雑誌・ウェブ媒体などに寄稿

― IoTってそういうことだったのか【1】 ―

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